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中国で書店が人気の「撮影スポット」に 目的は読書よりも撮影?
  ·   2019-04-24  ·  ソース:人民網
タグ: 読書;撮影;文化
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4月23日の「世界本の日(世界図書・著作権デー)」を前にしたある週末、Page Oneに行ってみると、約5分ほどの間に、写真を撮影している人を6-7人は見かけた。中にはスマホではなく、カメラを持っている本格的な人すらいたほどだ。

ある若者は取材に対して、「書店は知識を広める場所であるべき。だから本を買わなくても、講座を聞いたり、何かしら本や読書と関係のあることをすればいいと思う」と、冗談交じりにツッコミを入れつつも、書店はどんどん発展しているものの、その発展に比例した数の「本を読む人」を呼び込むことはできていないと指摘した。

書店はどんどん美しくなっても、紙媒体図書はほとんど増えてない現状 

中国で最近発表された第16回全国国民読書調査の結果によると、2018年、中国の成人一人当たりの紙媒体図書読書量は年間平均4.67冊にとどまり、2017年の4.66冊とほぼ横ばいだった。

そのため、「書店は装いを新たにし、機能も一層充実させているのに、なぜ、紙媒体図書の読書量が増加していないか」と指摘する声も上がっている。

作家の三石氏は、「見た目に優れている書店やネット上で人気の書店が増加しているということ自体はいいこと。これは、近年の実店舗書店のモデル転換と高度化の結果だ。よい雰囲気を作り出すことで注目を集め、人々が読書に興味を持つよう促すのがその目的だ」とし、「多くの人がネットで人気の書店に来て写真を撮影することは、客観的に見れば、宣伝効果もあり、より多くの人がそれを知ることになるだろう。ただそれがネットで人気になればなるほど、読書も人気になるように取り組まなければならない」と指摘する。

その他、スマホやショート動画、ライブ配信などが大人気になり、多くの人がそれらに時間を取られるようになっているほか、生活のリズムは速くなり、情報取得の方法も断片化しており、長編小説などを最後までゆっくりと時間をかけて読む時間や余裕がないという人も増えている。

三石氏は、「書店は、いかにおもしろいイベントを企画することで、写真を撮影するためだけにそこを訪れた人が読書に興味を持ち、本を買ったり読んだりするように導けるかを考えなければならない。そのように読書推進イベントとうまく組み合わせることで、人々の読書量を増加させることができる。それは、知識を広める書店が負うべき責任でもある。しかし、それにはもしかしたらやや長い時間を必要とすることになるかもしれない」との見方を示している。(編集KN)

「人民網日本語版」2019年4月23日

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