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ロボットが水中で魚介類を捕まえるコンテスト開催 大連
  ·   2018-09-10  ·  ソース:北京週報
タグ: ロボット;大連;文化
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 「もっと上、下だ、しっかりつかめ」画面のロボットアームの動きに注目しながら、船内の人々の胸が高鳴った。30分後、機械が収穫を手にし水から上がった。数は多くないものの、やっとの思いで捕まえた「獲物」ばかりだ。9月上旬の大連沖では、照りつける太陽よりも熱い「水中ロボット目標キャッチコンテスト」の戦いが展開されていた。科技日報が伝えた。

「私たちが食べる野生のナマコは、すべて人の手で捕まえられたものだ」とする中国工程院院士の高文氏のこの言葉は、ロボット「潜水」の最も実際的な目的だ。高氏の説明によると、中国にはナマコを食べる食習慣があるが、現在の生産条件ではナマコやアワビなどの海産物は、潜水士が潜水して捕獲する必要がある。これは大変な作業でハイリスクでもあり、潜水士は40代までしかこの仕事を続けることができず、残りの人生は長期的な潜水の影響による高窒素血症に悩まされることになるという。高文氏は、「健康を犠牲にする仕事なので、あと20年もすればこの仕事をやろうとする人がいなくなるだろう。そうなるまで、ロボットによる代替を目指さなければならない」としている。

漁業従事者の健康の安全を守るだけでなく、ロボットの水中作業には海洋保護のメリットがある。国内の水産物は消費量が多く、引網による乱獲が中心で、海洋の生態を大きく破壊している。沈没船引き上げなど大型水中作業に用いられる従来の大型水中装備品と異なり、水中ロボットはコンパクトで柔軟性が高く、物をつかんだり、緊急救助や水中観測などの作業に用いることもできる。ロボットを使い需要に基づき精確に漁獲できれば、産業チェーンの好循環が形成され、その他の水生生物も影響を免れることができる。

目標キャッチコンテストに参加した北京航空航天大学と中国科学院自動化研究所の共同チームは、軟体ロボットを研究する唯一の参加チームだ。彼らのロボットはタコのように柔らかい腕と手を持ち、携帯電話のような貴重品やエッグタルトのような壊れやすい物までつかむことができる。北京航空航天大学のチームを率いた文力教授によると、今年のロボットには「伸びる腕」など、大きな改良点があったとし、「観察により、タコの腕の筋肉が伸びることを知った。今年はロボットアームを2−3倍に伸びるようにし、効率を大幅に高めた。これからはロボットのスマート水準を高め、自主性を強める予定だ」としている。(編集YF)

「人民網日本語版」2018年9月10日

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