重要談話を発表する胡錦濤国家主席
香港祖国復帰(香港返還)15周年記念式典ならびに香港特別行政区第4期政府発足式典が1日午前に香港コンベンションセンターで盛大に行われ、胡錦濤国家主席(中共中央総書記、中央軍事委員会主席)が重要談話を発表した。
胡主席は「中央政府はいささかも揺るがずに『一国二制度』『香港人による香港統治』『高度の自治』の方針を実行し、香港特別行政区の行政長官と政府の法にのっとった施政を全力で支持し、香港各界と共に香港の長期的な繁栄と安定を守り、促していく。中央政府、香港特別行政区の政府および社会各界の共同努力の下、『一国二制度』は必ずや実践するほどに豊かになり、香港と祖国大陸の共同繁栄・発展の道は必ずや歩むほどに広くなっていく」と強調した。
また「今後の5年間は香港の長期的発展に重要な影響を及ぼす。大きな成果を成し遂げうる重要なチャンスの時期をしっかりと捉えなければならない」と指摘。香港特別行政区の新政府と社会各界に以下の点を要望した。
(1)社会の調和と安定の促進に努める。香港特別行政区新政府は人民本位の施政理念を堅持し、社会状況と民意を正確に把握し、的確で効果的な措置を講じ、民生問題その他社会問題を積極的かつ穏当に解決し、市民全体が発展の成果を享受し、生活水準を高められるようにしなければならない。香港社会の各階層、各界の人々は大局を重視し、愛国・愛港(香港を愛する)の旗の下で最も広範な団結を実現しなければならない。
(2)基本法の権威を守るべく努める。基本法は香港特別行政区の最高法律であり、「法に基づく香港統治」の礎石だ。基本法の各規定を全面的に履行し、基本法履行関連の制度や仕組みを整備しなければならない。香港特別行政区の行政、立法、司法各機関はいずれも率先して基本法を厳格に遵守し、基本法を断固として守り、基本法の規定にのっとって職権を行使しなければならない。
(3)競争力の向上に努める。香港の長期的発展の戦略計画を強化し、政府の経済・社会発展促進作用をより良く発揮し、各種のイノベーションを奨励・支持し、世界の経済構造の深いレベルでの変化を把握し、広範な国際的結びつきなど香港の強みを十分に発揮し、香港と祖国大陸との交流・協力を拡大・深化し、強みによる相互補完、互恵・ウィンウィン、共同発展を促進しなければならない。
(4)人材育成の強化に努める。教育、科学技術、文化事業を大々的に発展させ、各事業の発展に必要な数多くのハイレベル人材を全方位的、多層的に育成する。優秀な若手政治人材を中心に愛国・愛港人材の育成を強く重視し、愛国・愛港の伝統を次へと伝え、『一国二制度』事業の後継者を育てなければならない。
梁振英新行政長官は「施政の成果によって中央政府と香港市民の信任に応える。選挙公約の実行に全力であたり、安定の中で変革を図り、経済を発展させ、民生を改善し、民主を促進し、さらに繁栄し、さらに進歩的で、さらに公平で正義ある社会を築くべく香港を導く。香港の祖国復帰以来、国は一貫して香港を力強く支持し、巨大なチャンスが香港の発展を導き、促してきた。特別行政区新政府はこれまでの事業を引き継いで将来に道を開き、『一国二制度』『香港人による香港統治』を実行し、『高度の自治』を保ち、国と香港の利益を守り、社会各界の団結と人心の結集を強化する」と表明した。
式典には董建華全国政協副主席、崔世安澳門(マカオ)特別行政区行政長官、曽蔭権前香港特別行政区行政長官のほか、香港各界の代表や来賓も出席した。(編集NA)
「人民網日本語版」2012年7月2日
就任宣誓を行う梁振英新香港行政長官
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