食の安全に対する国民の不安を軽減するべく、米国、シンガポール、ドイツ、カナダ、オーストラリアなどの国は、放射性物質による汚染が懸念される日本各県からの牛乳などの食品の輸入を規制することを発表した。
米食品医薬品局(FDA)は22日、放射性物質による汚染が懸念されるとして福島、群馬、茨城、栃木4県産の原乳、乳製品、野菜、果物などの輸入停止を決定した。海産物やその他の農産物も放射能検査を通過した後に輸入の諾否を検討するとした。
シンガポール農畜産物管理庁(AVA)は23日夜、放射性物質による汚染が懸念されるとして福島、茨城、栃木、群馬からの牛乳・乳製品、果物・野菜、魚介類、肉類の輸入を即時差し止めると発表した。
ドイツの食料・農業・消費者保護省は23日、放射線物質に汚染された食品が市場に流通するのを防ぐべく、日本からの輸入食品について残留放射能の検査を強化したことを明らかにした。
カナダ食品検査庁(CFIA)は23日、福島、群馬、茨城、栃木4県産の原乳、乳製品、野菜、果物に関し、安全証書がない限り輸入を禁止すると発表した。
オーストラリア・ニュージーランド食品基準機関(FSANZ)は24日、上述の4県産の牛乳、乳製品、果物、野菜、海草、海産物の輸入を停止することを発表、規制は「予防的措置で、国際的なアプローチに沿ったもの」と説明した。
ロシア消費者保護・健康管理庁は24日、福島、茨城、栃木、群馬、千葉、長野の6県からの食品輸入を一時的措置として禁止すると発表した。
タイ政府は24日、食品輸入企業と小売企業に対し、日本からの肉類、乳製品、海産物の輸入は減らす又は避けるよう建議した。
韓国政府は23日午後、食品安全政策会議を開き、深刻な汚染の懸念が出た場合は日本産の食品の輸入を暫定的に停止する方針を決定した。
このほか、中国、英国、フランス、オランダ、マレーシアでは日本からの輸入食品に対する放射能検査をも強めている。(編集SN)
「人民網日本語版」2011年3月25日
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