【新華社ベオグラード５月２日】セルビアのブチッチ大統領は４月３０日、中国の習近平（しゅう・きんぺい）国家主席が間もなく国賓として訪問することについて、セルビア外交上の大きな出来事で、全国民の喜びでもあるとし、同国の発展に新たな希望をもたらすと信じていると述べた。

ブチッチ氏は同日、首都ベオグラードで中国新華社の傅華（ふ・か）社長と会見し、「習主席の来訪に大いに期待している」と述べ、中国はセルビアの「鉄の友人」で、両国の往来は誠実で開かれているとし、セルビアは中国国民による支援を永遠に忘れないと強調した。

ブチッチ氏はまた、自国の核心的利益の擁護や重大な懸念に関する中国の立場を断固支持すると言明し、台湾問題では「一つの中国」原則や、中国による自国の主権と領土保全の擁護を強く支持する姿勢を示した。

ブチッチ氏は新華社とタンユグ通信などセルビアのメディアとの協力を高く評価し、こうした交流はセルビアの人々が中国をよりよく理解し、両国が互いに学び合い、経験を手本にすることにつながるとの考えを示した。

傅氏は、習近平主席とブチッチ大統領の戦略的指導の下、変動する国際情勢の中で両国関係が発展し、中国と欧州諸国の友好関係の模範を示したと述べ、両国首脳会談が相互交流や協力の新たな青写真を描き、両国の「鉄の友情」が新時代においてさらなる輝きを放つよう後押しすることへの期待を示した。

傅氏はさらに、新華社がセルビアの同業者と共に歩み、交流と協力を引き続き深めて両国の友情物語を語り合い、質の高い多角的な報道や研究を通じて新時代における両国関係の明るい前途を概観的かつ立体的に示すとし、友好の使者として各分野における両国の協力に向けた機運を醸成し、両国国民に一層の幸福をもたらしていくと表明した。