李強総理は現地時間15日、スイス・ベルンで同国のアムヘルト大統領と会談した。新華社が伝えた。

李総理は「国交樹立後の74年間で、両国関係は目覚ましい発展を遂げ、『初』や『第一の』と呼ばれるような成果をいくつも挙げてきた。中国はスイスと引き続き上層部交流を緊密化し、両国の政府間対話・協力メカニズムの役割をより良く発揮し、各レベル・各分野で往来の再開を加速することを望んでいる。双方は、利益の一致点をさらに多く掘り起こし、自由貿易や税関などの分野で協力を強化し、グリーン、金融、デジタル経済など協力の新たな成長分野を育成し、両国の経済・貿易協力の質的向上と高度化を推進する必要がある。スイスが引き続き在スイス中国企業にオープンで公正かつ差別のないビジネス環境を提供することを希望する。中国はスイスと文化財や教育、青年、スポーツの分野で協力を強化することを望んでいる。双方は国連など多国間の枠組みで意思疎通や調整を緊密化し、相互接続インフラの資金調達、国際開発援助、気候変動対策などの分野で協力を強化し、世界の平和と発展の事業に共同で積極的な貢献を果たす必要がある」とした。

双方は、中国スイス自由貿易協定（FTA）のアップグレードに関する共同フィージビリティスタディの完了を発表。正式なアップグレード交渉の早期開始を後押しし、両国間の新たな外相戦略対話、金融作業部会会合、エネルギー作業部会会合、教育政策対話、安全保障理事会問題協議を年内に開催し、来年の国交樹立75周年を契機に人的・文化的交流を強化することで一致した。また、中国はスイスに一方的措置として査証（ビザ）免除を行い、スイスも中国国民及びスイスで投資する中国企業に対しビザ発給に一層の便宜を図るとした。（編集NA）

「人民網日本語版」2024年1月16日