第１３期全人代第４回会議が３月５日に北京の人民大会堂で開幕し、李克強国務院総理が政府活動に関する報告を行った。ここでは今年のポイントをまとめて紹介する。

２０２０年の活動の回顧

昨年は、新中国の歴史上極めて尋常ではなかった。突如として発生した新型コロナウイルス感染症、世界経済の大きな後退など、いくつかの深刻な影響を前にして、習近平同志を核心とする中国共産党中央の力強い指導のもと、全国各民族人民は粘り強く奮闘し、感染症対策の取り組みにおいて重要な戦略的成果を上げ、経済のプラス成長を実現した世界で唯一の主要経済体となり、貧困脱却の難関攻略戦で全面的勝利を収め、小康社会の全面的完成の決勝段階において決定的な成果を上げ、人民から納得が得られ、世界が注目し、歴史に刻まれる結果を出した。経済・社会発展の年間主要目標・任務が比較的よく達成され、わが国の改革開放と社会主義現代化建設はさらに新たな大きな進展があった。

第１４次５カ年計画期の主要目標・任務 

――発展の質・効率の向上に力を入れ、経済の持続的で健全な発展を保つ。 

――革新駆動型発展を堅持し、現代的産業体系の発展を加速させる。 

――強大な国内市場を形成し、新たな発展の形を構築する。 

――農村振興を全面的に推進し、新型都市化戦略を充実させる。 

――経済の地域的配置を改善し、地域間の調和発展を促進する。 

――改革開放を全面的に深化させ、発展の原動力と活力を持続的に増強する。 

――グリーン発展を推進し、人と自然の調和的共生を促進する。 

――民生福祉を持続的に増進し、共同富裕を着実に推し進める。 

――発展と安全を統一的に考慮し、より高水準の「平安中国」を建設する。

今年の重要目標 

今年の主要所期目標は次の通りとする。◇ＧＤＰ成長率は６％以上とする。◇都市部新規就業者数は１１００万人以上とし、都市部調査失業率は５.５％前後とする。◇消費者物価の上昇率は３％前後とする。◇輸出入の総額安定・質的向上をはかり、国際収支を基本的に均衡させる。◇住民所得の堅調な伸びを実現する。◇生態環境の質をさらに改善し、ＧＤＰ１単位当たりのエネルギー消費量を３％前後低下させ、主要汚染物質の排出量を引き続き減少させる。◇食糧の総生産量を６億５０００万トン以上に保つ。