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1月11日にワクチン研究開始? 米国の論調の自己矛盾
  ·   2020-05-20  ·  ソース:人民網
タグ: ワクチン;米国;政治
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トランプ米大統領は先日、米国が1月11日から新型コロナウイルスワクチンの研究を開始していたことを自らの口で認めた。この発言に世界は驚愕した。これは、「中国が感染状況を隠蔽した」との米国の論調に自己矛盾があり、全く成り立たないことを証明したからだ。

周知の通り、中国は1月12日に新型コロナウイルスのゲノム配列情報を世界保健機関(WHO)と共有した。そして米国が対外発表している最初の新型コロナウイルス感染者は1月22日に出た。もし米国が1月11日にはすでにワクチン研究を開始していたのなら、研究に使用したウイルス株はどこから来たのか?

まず、ウイルス株は新型コロナウイルス感染症を最初に世界に報告した中国から来た可能性がある。その場合、中国が感染状況を世界に隠蔽しなかったのは明らかだ。米国は1月には中国の提供した情報を用いてワクチンを研究していたのに、3月に世界の感染の「震央」になると、感染状況を隠蔽したとして対中非難に転じたのか?理性を失したロジックの下で、自らの対策不足が災いをもたらした責任を、デマを飛ばしイメージを悪くさせることで転嫁する米国の腹黒い魂胆は明々白々だ。

一方で、研究に使用されたウイルス株が米国由来の可能性も排除できない。米国における感染拡大には、依然未解決の謎が多くあるのだから。例えば2019年7月にフォート・デトリック生物研究基地が一時閉鎖された。これと同時に、近くの定年退職者の住宅地で呼吸器系疾患が突如発生し、54人に症状が現れ、2人が死亡した。今年3月には同生物研究基地閉鎖の真の理由の公表を求める請願がホワイトハウスウェブサイトに寄せられたが、ウイルス漏洩問題があったのかどうかについて、米国はいまだに沈黙している。

2019年末以来、米国では1万8000人が「インフルエンザ」で死亡したが、この中には新型コロナウイルス感染症によるものだったと確認された例があることを連想する。米国が1月にワクチン研究に使用していたウイルス株は実は米国本土由来であり、米国が全世界に感染状況を隠蔽し続けていただけなのだと疑うだけの理由が人々にはある。

ウイルス株がどこから来たのであろうと、確実に言えるのは、米国は早くも1月11日には感染症の深刻性を知っていたということだ。1月から3月までの2か月間、米国政府はなぜ防疫措置を講じず、なぜ「感染状況を隠蔽報告している」と中国を中傷したのか?なぜ「中国ウイルス起源説」をでっちあげたのか?

1月11日に米国は新型コロナウイルスワクチンの研究を開始した。2月26日にトランプ大統領は米国人の感染リスクは「非常に低い」と述べた。3月17日にトランプ大統領は新型コロナウイルスは「奇跡のように消失するだろう」と述べた。4月に「中国は感染状況を隠蔽報告している」「ウイルスの出所は武漢の研究所だ」など一連のデマをでっちあげて、頻りに中国の名誉を傷つけた。5月に米国の感染症による死者数が9万人を超えると、「中国が米国のワクチンを盗んでいる」とのデマを飛ばし始めた。

米国が早期から新型コロナウイルスの感染状況についてよく分かっていながら、対内的には何事もないようにふるまい、大規模な検査とソーシャル・ディスタンシングを遅々として実施しようとしなかったうえに、企業活動の再開を積極的に推し進め続けたこと、対外的には懸命に中国に責任転嫁し、中国に罪をなすりつけるデマを次々に飛ばしたことは明らかだ。

米大統領選が11月に行われる。米国の政治屋は感染症を利用してどんな悪だくみをするのか?彼らはよく分かっている。だが「中国」は米国の政治屋が非難し合い、罹患を煽るためのターゲットではない。米国は世界に釈明し、亡くなった9万人近くの米国人に釈明する必要がある。(編集NA)

「人民網日本語版」2020年5月19日

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