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世界製薬大手がコロナワクチンの開発加速 来年の製造能力1億本規模に
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· 2020-05-07 · ソース:人民網 |
タグ: ワクチン;研究開発;経済 | 印刷 |
世界の製薬大手が今週、新型コロナウイルスワクチンの関連開発状況を明らかにした。すでに10種類のワクチンが臨床試験の段階に入り、効果的だと証明されれば、最速で年内にも最初のワクチンが大量生産できるようになる。「第一財経」が伝えた。
来年の製造能力は1億本単位に達する
米製薬大手ファイザーとドイツの協力パートナーのビオンテックは5月5日、まもなくワクチンの臨床試験を開始し、第1期試験のデータを5月末までに取得すると発表した。試験が順調に進めば、年内にも米国でワクチン2千万本を製造する予定で、来年の生産能力は1億本に達するという。
フランスの製薬会社サノフィも5月6日、臨床試験の参加者を数千人募集する計画を明らかにした。同社と英国のグラクソ・スミスクラインは先月、新型コロナウイルスワクチン候補の共同開発を発表し、これまでに複数の国と今後の購入計画について話し合いを進めてきた。
このほか、英国の製薬大手アストラゼネカとオックスフォード大学が共同開発したアデノウイルスベクターを活用したワクチンも第1期臨床試験に入り、5月には結果が出る見込みだ。臨床開発の年内スタートが期待される。
世界で研究開発が進むワクチン候補100種類以上のうち、すでに10種類が臨床試験の段階に入った。しかしより大きな挑戦は試験後の製造にある。サノフィの計画では、臨床試験がうまくいった場合、ワクチンを販売できるのは来年下半期だという。
サノフィのポール・ハドソン最高経営責任者(CEO)は先月、「人々がより注目するのはいつになったら効果的なワクチンができるかということだが、実際にはワクチンの生産能力に重点を置くべきだ。十分な数のワクチンを確保するために、製造の準備はできるだけ早く始めなければならない。ワクチンのデータが来年6月に公開されるなら、6月になってから製造の準備を始めるのでは遅く、1月には準備を始めていなければならない。私たちは来年の夏になっても十分なワクチンがないという状況は望まない」と述べた。
中国の第2期臨床試験は5月にブラインドテスト
ワクチンの開発ペースが遅すぎるとの批判を受けて、欧州連合(EU)は5月5日にワクチン開発への支援を呼びかけ、75億ユーロ(約8599億円、1ユーロは約114.7円)の寄付が集まった。ドイツ、フランス、英国はそれぞれ数億ユーロを拠出した。
中国のワクチン開発は大規模な臨床試験の段階にあり、軍事科学院軍事医学研究院の陳薇院士(研究員)とそのチームが第2期臨床試験を行っている。すべてが順調にいけば、5月にはブラインドテスト(盲検試験)を行い、新ワクチンをプラセボと比較して安全性と効果を確かめる。
現在、中国で臨床試験の段階に進んだワクチンは3種類あり、陳院士が開発したアデノウイルスベクター活用ワクチンのほか、中国生物武漢生物製品研究所と中国科学院武漢ウイルス研究所が共同開発したもの、北京科興中維生物技術有限公司が開発したものの2種類の不活化ワクチンがある。
中国の科学技術部(省)は、「ワクチンは健康な人に使用する特殊な製品であり、新型コロナウイルスワクチンの開発は急を要するプロジェクトだが、科学的、安全性、有効性が前提であることを強調しなければならない」と強調した。(編集KS)
「人民網日本語版」2020年5月7日
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