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新型肺炎の感染拡大に国境なし 予防・コントロールは共同で担うべき責任
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馬亮 · 2020-03-24 · ソース:北京週報 |
タグ: 新型肺炎;国際協力;政治 | 印刷 |
3月21日、イタリアのパヴィーアにて、中国がイタリア支援のために派遣した医療専門家チームのスタッフとイタリア・パヴィーア病院の医師たちが交流を行った。(写真=新華社提供)
現在、新型コロナウイルスによる肺炎は世界中に広まっており、100以上の国・地域が影響を受け、新型肺炎の予防・コントロールという試練は世界でますます厳しいものとなっている。新型肺炎の予防・コントロールで勝利を得られるかどうかは、世界各国がこの戦いで有効に協調できるかどうかにかかっている。
猛威を振るう新型肺炎に直面し、中国は全人民による予防・コントロールシステムを取り、民衆の健康と安全を保障し、世界の防疫のために貴重な時間も稼いだ。現在、各国の防疫措置と状況は千差万別だ。
イタリアは3月10日から全土で都市封鎖を実施し、新型肺炎を迅速に抑制しようと図っている。スウェーデン政府当局は3月12日に新型肺炎の確定患者数に関する統計の停止を決定し、軽症患者と感染疑い患者に対するウイルス検査を行っていない。最近、イギリスが感染拡大のピークを遅らせることを目的とし、強力ではない抑制のための対応措置を取ったこと、また政府首席科学顧問による「集団免疫」という説明も大きな議論を引き起こした。
新型肺炎の感染拡大に国境はなく、予防・コントロールもそれぞれ独自に行うべきではないことも認識しなければならない。極めてまれな伝染病の世界的大流行に直面して、世界各国が手を取り合って新型肺炎との戦いで協調してこそ、真の勝利を勝ち取れる。新型肺炎との戦いにおける世界の協調を加速させるため、各国は価値を共有し、責任を共に担い、能力を共同構築し、成果を共に用いなければならない。
いわゆる価値の共有とは、人類運命共同体理念を深く認識・実践し、協調防疫の価値を共有すべきということだ。新型肺炎は全人類の健康に対する脅威であり、自他の区別はなく、国籍、人種、年齢、性別も関係ない。人類運命共同体理念を打ち立ててこそ、偏狭な国家中心主義を打ち破り、各国は手を携えて共に進み、力を合わせて戦える。各国は他国に汚名を着せるべきではなく、他国の安否も無視すべきではなく、人類社会が日増しに相互依存している現実を認識し、人類運命共同体の価値・理念に基づいて防疫措置を定めるべきだ。
いわゆる責任を共同で担うこととは、各国が共同予防・共同コントロール措置を取り、自国民と同時に他国に対しても責任を負うべきということだ。これは国家の道義をあらわすのみならず、世界における予防・コントロール上の協調の求めでもある。もし自国の利益をひたすら考慮し、他国の安否をかえりみないようであれば、他国に対して無責任なだけでなく、逆に自国を孤立無援の状態に陥らせる。
いわゆる能力の共同構築とは、国連や世界保健機関(WHO)など国際組織のグローバルな指導力を発揮し、各国の防疫能力の構築を加速すべきということだ。一方で、多国間・二国間メカニズムを通じて国境を越えた連動を強化し、各国の衛生政策の協調、専門家チームの国境を越えた協力を促し、スムーズな国際物流の保障などを可能にする。また一方で、援助物資の協調、医療チームの派遣といった方法を通じ、公衆衛生システムが比較的脆弱な国が新型肺炎の脅威を食い止められるよう助ける必要もある。
いわゆる成果を共に用いることとは、新型肺炎の予防・治療における有効な経験と成果の共有・共用だ。その中にはウイルス研究やワクチン・医薬品の研究開発、診療方法などの面での医学的研究成果に加え、資源の配分や防疫知識の普及、都市防疫措置などの面での有効な政策の成果も含まれる。新型肺炎の予防・コントロールの面で、中国は自らの答えを提出した。この時、新型肺炎の外からの侵入を防ぐと同時に、予防・治療経験の他国への提供を増やし、中国の防疫知識、有効な措置・経験によってより多くの国の民衆に恩恵をもたらし、中国企業の科学技術やサービス、製品によってより多くの消費者に恩恵をもたらすべきだ。
新型肺炎の予防・コントロールはグローバルガバナンス能力に対する試練だ。この時、価値の共有で心を合わせることができ、責任を共に担うことで共同予防・共同コントロールが可能となり、能力の共同構築で一体となって努力することができ、成果を共に用いることで心を共鳴させることができる。世界で防疫上の協調をしっかりと強化してこそ、人類社会の共同防衛線を築き上げ、遂には全人類の健康の保障が得られる。
(馬亮 中国人民大学国家発展・戦略研究院研究員)
「北京週報日本語版」2020年3月24日
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