３月１０日、習近平総書記は新型コロナウイルスによる肺炎との戦いの核心的戦場であり、決戦の地である湖北省武漢市に自ら赴き、新型肺炎の予防・コントロールの総力戦、阻止戦、生死をかけた戦いの最前線で視察、配置、指揮、再動員を行った。

総合的判断　戦略的防御目標の実現

新型肺炎は発生のスピードが早く、大規模で、広く蔓延し、極めて強い攻撃力を持つ。予防・コントロールの戦いで、序盤は必然的に戦略的防御となり、その後に戦略的対峙に入り、戦略的反攻に転じることができる。厳格に防ぎ、コントロールし、阻止できるかは、中国人民が直面している重大な試練だ。

習総書記は武漢市視察の間に、今や膨大な数の人民の生命の安全に関わる大決戦に対し、段階的な中間総括を行った。以下はその中の四つの要点だ。

第一に、新型肺炎の発生以降、党中央はきわめて重視しており、湖北省と武漢市の新型肺炎の予防・コントロール活動を重点的にサポートし、新型肺炎の感染拡大を断固として抑え込むために最も全面的で、最も厳格で、最も徹底的な予防・コントロール措置を取った。

第二に、人民解放軍、中央と国家の各部・委員会、各省・自治区・直轄市が尽力して助け合い、前線へと救援に駆けつけた。

第三に、苦しい努力を経て、湖北省と武漢市における新型肺炎の予防・コントロールの形勢は積極的に好転する流れが生じており、段階的に重要な成果が得られ、情勢の安定、局面の転換という目標をまずは実現した。

第四に、湖北省と武漢市における新型肺炎の予防・コントロールの任務は依然として困難が大きく、重いものである。

その中で「情勢の安定、局面の転換という目標をまずは実現した」ということは、人々を奮い立たせた。新型肺炎の予防・コントロールの戦いの動向図を広げてみると、実際の感染者数に基づく流行曲線はこの総合的判断をしっかりと裏付けるものとなっている。最初は急激に上昇し、２月中旬にピークに達し、その後は持続的に急激な下降をみせているのだ。

新たな配置　戦略的対峙の中での決戦

次の段階の新型肺炎の予防・コントロールでは、いかなる行動を取るべきなのか？

中国国内の状況が大幅に転換したとしても、決戦の地を視察したのち、習総書記は「現在は肝心な時に来ており、歯を食いしばって堅持し続けなければならない」という決断を下し、全局的な高みから一連の攻防戦略を明確にした。