中文 | English | Français | Deutsch
 
 
ホーム 政治 経済 社会 中日交流 文化 文献 特集
ホーム >> 政治 >> 本文
  • descriptiondescription
新時代の求めに符合した中日関係 戦略対話を通じて構築へ
時永明  ·   2019-08-30  ·  ソース:北京週報
タグ: 中日関係;「一帯一路」;政治
印刷

このようなムードの中、安倍首相の中国に対する認識にも変化があった。安倍首相は当時中国駐日本大使を務めた程永華氏が開催した国慶節祝賀レセプションに出席した際、祝辞で3つの見解を述べた。1つ目は、日中の協力強化は両国自身にとって重要な意義を持つだけでなく、アジアないし世界の平和と繁栄にとっても必要不可欠であること。2つ目は、日中両国の協力が地域と世界の抱える難題の解決を推し進め、共同で国際社会のために貢献をもたらし、両国関係の新しい将来の構築にとってプラスになると確信すること。3つ目は、今後戦略的互恵関係の思考に基づいて、日中関係の発展を推し進めるために努力していくということだ。 

2018年になって、安倍首相は訪中前に、首脳の相互往来を通じて「すべての分野で両国国民の交流を拡大し、日中関係を新たな段階に押し上げたい」と述べた。日本のメディアも両国指導者の主導の下、中日関係改善の勢いは強まり、「競争」から「協調」の時代への転換を模索していると論評した。安倍首相も年10月に訪中した際、「競争から協調へ」を自己の新たな主張として提起した。しかし事実上、中日間においては日本のみが中国と競争しており、中国は日本と競争する意図はない。それゆえに、安倍首相がこのような主張を提起した意義も、自身の中国に対する態度が変化を始めたことを示すにすぎない。 

「永遠の隣国」と中日の新時代 

今年、中日関係は改善されつつある。習近平主席は主要20カ国・地域(G20)大阪サミット出席で日本を訪れた。両国指導者が会談の際、中日関係について定めた位置付けは「永遠の隣国」というもので、このために両国は指導者同士の密接な交流を保たねばならない。同時に、両国指導者は中日関係の発展について10項目の共同認識に達した。 

通常、国家間の関係は政治条件に基づいて位置付けが進められるもので、隣国の関係は客観的な存在に過ぎない。中日が政治色を帯びない「永遠の隣国」を位置付けとしたのは、双方が共に有する儒教文化に基づいている。「善隣」は儒教文化における核心的価値観の1つだ。しかし欧米の現実主義的な価値観は往々にして他者に災いを押し付けがちだ。それゆえに、中日が「永遠の隣国」を強調する意義は、東洋文化の方式によって永遠かつ平和的に付き合い、平和的手段を通じて相違を解決する相互関係の原則を表すことにある。この原則は今後の中日関係発展のベースラインとなるだろう。 

今後の中日関係が直面する最も主要な問題は、指導者同士の共通認識に照らして、「新時代の求めに符合した中日関係の構築」をいかに行うかということだ。この新時代において、中日は東洋文明の奥深さを充分に発揮し、欧米文化の権力闘争や利益ゲームの思考パターンから抜け出し、協力を通じて平等・ウィンウィンの世界を構築するために努力すべきだ。そして、これも今後の中日戦略対話の指導的理念になるべきだ。 

(時永明 本誌特約ライター、アジア太平洋地域問題専門家 

「北京週報日本語版」2019年8月30日

前のページへ12
シェア:
リンク  

このウェブサイトの著作権は北京週報社にあります。掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。


住所 中国北京市百万荘大街24号 北京週報日本語部 電 話 (8610) 68996230
  京ICP备08005356号 京公网安备110102005860号

中国語辞書: