中文 | English | Français | Deutsch
 
 
ホーム 政治 経済 社会 中日交流 文化 文献 特集
ホーム >> 政治 >> 本文
  • descriptiondescription
グローバル経済ガバナンスの主要プラットフォームとしての地位を固めるG20
何亜非  ·   2019-06-27  ·  ソース:北京週報
タグ: G20;大阪;政治
印刷

互いに協力し合い困難を乗り切るグローバル協力パートナーシップの確立、発展途上国への関心とインフラ建設の援助、グローバルな貿易自由化の促進、さまざまな形での保護主義への反対など、すべては中国がG20において積極的に推進した理念と方策だ。これらの理念と努力は近年のグローバル化の発展、蔓延する「グローバル化」の是正、貧富の格差が引き起こすポピュリズムの克服、世界経済の下ぶれ圧力の克服のために重要な貢献を果たした。

第三に、G20は近年、金融危機への対応に重点を置くことからグローバル経済ガバナンスの一括化に向かうプロセスが以下の原因から順調ではない。

①ここ数年大国の国際協力の共通認識と意欲が減退し、互いに猜疑心と競争を強めており、地政学経済上の対立が激化している。国際関係の複雑化とデリケート化はG20の正常な運営の基礎を弱めている。2010年以降、中国が議長国を務めた2016年の杭州サミットで多くの成果が生み出されたことを除けば、G20は全体として進退窮まる状態に陥っており、G20サミットの首脳宣言の内容はほとんどが形式的で、実現性に乏しい。

②G20に内在する欠陥によるものだ。G20は常設の指導機関がないことに加えて事務局も存在せず、決して真の意味でのグローバル経済の政策決定および執行機関ではない。国際通貨基金(IMF)、世界銀行、世界貿易機関(WTO)などはすべてG20が頼みとする政策実行機関だが、双方の指導上の関係と政策執行ルールはまったく不明確で、しかもこれらの機関の政策決定と執行のプロセスはG20構成国がまったくコントロールできない。

第四に、中国はG20がより効果的で、公正かつ公平なグローバル経済ガバナンスの主要プラットフォームとなること、また他の大国と打ち立て新たな大国関係の効果的なプラットフォームとなること、引き続き国連を中心としたグローバル・ガバナンス体制の有力な補強となり、国際秩序を整えるために貢献することを望んでいる。

現在のアメリカ政府の「アメリカ・ファースト」に基づく利己的で偏狭な民族主義と一国主義、中国に対する「全面的・戦略的競争」は中米関係の悪化を招き、これは両国関係の不確実性と不安定性を増やすだけでなく、G20を中米が多国間で行うかけひきの場の一つとしてしまうかもしれず、国連の持続可能な開発のための2030アジェンダとの連携などといったG20の議題の進展はさらに難しくなる。

中国は責任あるグローバルな大国として、大阪サミットが具体性成果を挙げるよう支持し、G20がグローバル経済ガバナンスの主要プラットフォームとなることを積極的に助け、これまでのG20サミットにおける各決定事項を実現する条件作りに努力する。中米は世界の二大経済体かつグローバルな大国として、両国関係の安定的発展はG20の将来に決定的な影響を及ぼす。両国はG20がしかるべき役割を果たすよう引き続き手を携えて後押しする責任を負っている。

(何亜非 外交部前副部長、中国人民大学重陽金融研究院高級研究員) 

「北京週報日本語版」2019年6月27日

前のページへ12
シェア:
リンク  

このウェブサイトの著作権は北京週報社にあります。掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。


住所 中国北京市百万荘大街24号 北京週報日本語部 電 話 (8610) 68996230
  京ICP备08005356号 京公网安备110102005860号

中国語辞書: