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習近平主席の訪欧が強く注目される理由
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· 2019-03-19 · ソース:人民網 |
タグ: EU;「一帯一路」;政治 | 印刷 |
習近平国家主席が21日から26日にかけてイタリア、モナコ、フランスを国賓として訪問する。中国最高指導者の外遊は今年初であり、中国が欧州及び欧州との関係をどれほど重視しているかをはっきりと示すものだ。この外遊に国内外の注目度は高い。(文:張健・中国現代国際関係研究院欧州研究所所長。人民日報海外版コラム「望海楼」掲載)
中国とイタリアが包括的な戦略的パートナーシップを構築してから今年で15年になる。中国国家元首のイタリア訪問は10年ぶりであり、両国関係に新たな時代的意味を与えるものだ。イタリアはEUの創設時加盟国、ユーロ圏第3のエコノミーであり、EUにおいて重要な地位を占める。中国とイタリアの二国間関係は長年良好に発展してきた。イタリアの現政権は2018年6月の発足時から現在まで中国を特に重視しており、中国専門の作業グループも立ち上げた。イタリアが特定の国を対象に作業グループを設置したのは初めてだ。イタリアは「一帯一路」イニシアティブを積極的に支持している。習主席の訪問に、イタリア各界は大いに期待している。中国とイタリアには貿易と投資、港湾などインフラ整備、金融、衛生、観光など多くの分野で極めて大きな協力の余地がある。
中国国家主席がモナコを訪問するのは今回が初めてであり、中国モナコ関係の発展にとって歴史的意義を持つ。モナコは欧州の小国だが経済的に発展し、社会的に豊かで、中国に友好的だ。アルベール2世大公は訪中を重ね、両国は政治、経済、社会、科学技術、人、文化の各分野で緊密に交流している。大国と小国の対等な交流の模範だ。習主席の訪問によって、中国モナコ関係は新たな発展を遂げ続け、引き続き大国と小国の友好的付き合い、協力・ウィンウィンの模範が築かれる。
中仏国交樹立55周年にあたる今年の習主席の訪仏は、両国関係にとって特別で重要な意義を持つ。フランスは中国と最も早く国交を樹立した西側の大国であり、双方共に独立自主の外交を推し進め、世界の多極化、世界平和の維持、持続可能な発展などの分野で同じまたは似た見解を有している。国交樹立以来、中仏は頻繁な上層部交流、活発な民間往来を行い、経済・貿易関係が緊密で、経済、科学技術、文化、教育分野で多くの協力合意を締結し、包括的な戦略的パートナーシップを一段と成熟した堅固なものとしている。中仏協力の成果は苦労して得られたものであり、一心に培い、守る必要がある。現在、フランス政府は対中関係の発展に大きな期待を寄せている。マクロン大統領はフランスにとっての対中関係の重要性を繰り返し表明している。習主席の5年ぶりの再訪仏は、中国がフランス及び対仏関係を重視していることを十分に物語っている。
習主席の今回の訪問は、中国・欧州関係が深まり続ける後押しとなる。現在、国際情勢は大きく変化し、世界の政治と経済の発展はかつてない不安定性と不確定性を抱え、世界の平和と発展は厳しい試練に直面している。中国と欧州は共に開かれ、安定した、予測可能な国際秩序の維持を望み、世界の発展と繁栄の促進も望んでいる。中国と欧州の共通利益はかつてなく多いと言える。
中国と欧州には比較的に大きな連携と協力の余地がある。中国政府は昨年12月18日に3件目となる対EU政策文書を打ち出し、対EU協力強化への誠意と自信を伝えた。今年3月12日に欧州委員会は新たな対中戦略文書「EU―中国:戦略展望」で、対中協力の推進について具体的意見を示した。
習主席の訪欧は「中国は欧州を重視し、欧州との協力強化を望んでいる」との明確なメッセージだ。今回の訪問は必ずや申し分のない成功を収め、中国・欧州関係の持続的で安定した健全な発展を力強く後押しするものと信じる。(編集NA)
「人民網日本語版」2019年3月19日
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