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習近平主席が欧州・中南米歴訪、中国元首外交の新たな出発
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· 2018-11-29 |
タグ: 中南米;「一帯一路」;政治 | 印刷 |
習近平国家主席は27日午前、スペインの首都マドリードへ向けて特別機で北京を発ち、東半球と西半球に跨る9日間の欧州・中南米歴訪を始めた。中国新聞社が伝えた。
中国とスペインの国交樹立から今年で45年、中国とポルトガルの国交樹立から来年で40年、中国とEUの包括的な戦略的パートナーシップの構築から今年で15年になる。この「重要な節目」について、中国側は中国とスペイン、中国とポルトガルの関係発展にとって、従来の事業を継承し将来の発展に道を開く歴史的意義があり、新時代の中国EU関係の発展にも新たな原動力を与えるものと考えている。
中国はスペイン、ポルトガル両国と包括的な戦略的パートナーシップを構築しており、両国は「一帯一路」構想に積極的に呼応している。「義新欧」国際定期貨物列車「中欧班列」、プエルト・デ・ビルバオ拡張工事事業などは中国スペイン協力の新たな目玉だ。中国とポルトガルは2017年に「ブルー・パートナーシップ」を構築し、海洋協力が協力の新たな目玉となった。今回の訪問で調印される協力文書複数のうち、「一帯一路」協力が重点であることは間違いなく、今回の訪問は中国と両国の「一帯一路」共同建設協力に新たな空間を切り開くと専門家は考える。
習主席は過去5年間に3回中南米大陸に足を踏み入れ、10カ国を訪問した。今回の中南米再訪問で、習主席は12月2、3両日にアルゼンチンとパナマを国賓訪問する。「古くからの友人を訪ね、新たな友人と会う」ことが、今回の中南米訪問の目玉だ。
中国とアルゼンチンは共に重要な新興国であり、双方には広範な協力の余地と共通認識がある。習主席のアルゼンチン訪問は2回目だ。2014年の訪問で両国関係は包括的な戦略的パートナーシップに格上げされた。その後、両国協力は包括的で高水準の発展基調を呈した。
パナマは中国にとって中南米地域の新たなパートナーだ。2017年6月、中国とパナマは「一つの中国」原則を基礎に国交を樹立した。中国の国家主席が「新たな友人」であるパナマを訪問するのは、国交樹立後初だ。中国側によると、習主席のパナマ訪問は両国民の相互理解と友情を増進し、互恵・ウィンウィンの協力を推進し、両国関係の長期にわたる安定的発展のために堅固な基礎を築き、方向性を先導することが目的だ。
今回の外遊で、習主席はアルゼンチンで「G20タイム」も過ごす。11月30日から12月1日にかけて、第13回G20サミットがブエノスアイレスで開催される。今年はG20サミットの開始から10周年にあたり、反グローバル化傾向が台頭する中、サミットは大いに注目されている。
習主席がG20サミットに出席、またはG20サミットの議長を務めるのは今回で6回連続だ。これは中国側がG20制度を非常に重視していること、世界経済ガバナンスの整備に力を捧げることを積極的に望んでいることを十分に示すものだと指摘される。
今回のサミットは「公正で持続可能な開発のための合意形成」をテーマとしている。3つの段階会議と非公開首脳会議が中心で、世界経済、貿易と投資、デジタル経済、持続可能な開発、インフラ、気候変動などの議題を主に話し合う。習主席はこれらの問題について中国側の立場と主張を明らかにし、各国首脳と意見交換する。会期中に習主席はBRICS首脳会議にも出席する。
2013年から2017年まで、習主席はG20サミットで開放型世界経済の建設、革新的発展方式、世界経済ガバナンスの整備などについて中国の主張を示し、各国から注目された。世界情勢の推移が重要な時期にある現在、中国がこの重要な世界経済ガバナンスのプラットフォームにおいて提案と主張を打ち出すことを国際社会は特に期待していると指摘される。
欧州から中南米へ、二国間から多国間へ、中国元首外交の新たな出発にともない、今回の外遊が中国とEUの関係、中国と中南米の関係に新たな原動力を与え、世界経済ガバナンスに新たな力を与えることは間違いない。(編集NA)
「人民網日本語版」2018年11月28日
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