中文 | English | Français | Deutsch
 
 
ホーム 政治 経済 社会 中日交流 文化 文献 特集
ホーム >> 政治 >> 本文
  • descriptiondescription
人類運命共同体理念に対する曲解を防ぐ
楊永紅  ·   2018-02-23
タグ: 人類運命共同体;「一帯一路」;政治
印刷

近年、中国が提起した人類運命共同体理念は国際社会に広まり、国連文書にも盛り込まれ、その影響は日増しに広範になっている。特に「一帯一路」構築がさらに推進され、アジアインフラ投資銀行(AIIB)が順調に運営されるにつれて、人類運命共同体の構築は理念から行動へと変わりつつある。このような状況の中、中国が再び「天下」を支配するという観点も出現し、しかも西側世界で非常に支持されている。西側の学者はこう書いている。「中国が強大になることにより、世界の他の国は黙って中国の方式に従って事を進めざるを得なくなるだろう」。そのため国際社会には、中国が再び朝貢制度を通じて「天下秩序」を再建し、古い朝貢制度を現代版へと発展させようとしているのではないか、と懸念する人もいる。明らかに、これは人類運命共同体理念に対する曲解であり、中国が積極的に国際的責任を果たし、国際発展協力を促進していることに対する歪曲である。 

長期にわたって、西側は自由・民主・市場経済は平和・人権・経済的繁栄を確保できると宣揚し、西側モデルを積極的に世界へ「輸出」してきた。一方、中国は画一的なモデルはすべての国に対して有効ではないと考え、各国が自主的に発展路線を選ぶ権利を終始尊重し、一部の西側諸国のように自らの価値観を「輸出」しようとしたことはないし、他国に中国モデルを「輸出」することもない。実際、近代以降いやというほど西側列強から踏みにじられた中国は、西側諸国が経済と軍事手段を通じて他国の内政に干渉することに一貫して反対してきた。中国は「一帯一路」構築を推進し、発展途上国に力の及ぶ限りの援助を提供しているが、西側諸国のように協力相手や被援助国にあれこれ変化を求めるようなことはしない。そうではなく、その国の人々だけが彼らの社会政治制度を決めることができると考えてきた。

中国は一貫して国際法を尊重し、国際法治を提唱し、主権独立平等と内政不干渉の原則を堅持し、中国は決して覇を唱えないと公言してきた。習近平主席は平和共存五原則発表60周年記念式典で、「国家に大小、強弱、貧富の差異はなく、どの国も国際社会の平等なメンバーであり、平等に国際情勢処理に加わる権利がある。各国のことはその国の人々が自ら受け持つべきだ」と再び言明した。習主席はさらに、「我々は外国モデルを『輸入』しないし、中国モデルを『輸出』することもない」と述べている。人類運命共同体の構築と新型国際関係の構築を推進する過程で、中国は国際社会の共通利益を強調すると同時に、国家主権と国家個体の利益を否定せず、主権独立平等と内政不干渉の原則を実行した上で国際社会の各分野で協力を推進し、共通利益と国家利益の融合を推進することを強調している。

このことから、人類運命共同体理念と古代中国の「世界大同、天下一家」の理想は似通った素晴らしいビジョンだということが分かる。どちらも、各国が共存し、共に発展するという観点を表している。しかし、それらは「天下秩序」や「朝貢制度」とは本質的に異なるものだ。「一帯一路」構築であれAIIBであれ、どちらも政治共同体の構築を目指してはいないし、ましてや主権の越えてはならない一線に触れることもない。事実、近代以降、中国は長期にわたる極めて苦しい奮闘を経てようやく民族独立と国家主権を勝ち取った。そのため他国の主権に対する重視を非常によく理解しているし、人類運命共同体を構築するには各国の主権と発展利益を尊重し、守らなければならないことをよく知っている。これは一部の西側諸国が人権で主権を超える国際秩序を広めようとしていることとは明らかに違うのである。

(楊永紅 西南政法大学国際法学院准教授)

「北京週報日本語版」2018年2月23日 

シェア:
リンク  

このウェブサイトの著作権は北京週報社にあります。掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。


住所 中国北京市百万荘大街24号 北京週報日本語部 電 話 (8610) 68996230
  京ICP备08005356号 京公网安备110102005860号

中国語辞書: