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BRICS協力をリードする中国の案
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· 2017-08-24 |
タグ: BRICS;グローバル・ガバナンス;政治 | 印刷 |
BRICS首脳会議が9月初めに厦門(アモイ)で開かれ、BRICS協力は第2の黄金の10年を迎える。過去10年間、中国は常にBRICS協力の積極的な支持者、建設者であった。また、中国の案を積極的に示すことで、BRICS協力の持続的な深化・推進に強大な原動力を与えてきた。(文:賈晋京・中国人民大学重陽金融研究院首席研究員。人民日報海外版コラム「望海楼」掲載)
2013年の南アフリカ・ダーバンでのBRICS首脳会議で、習近平国家主席はBRICS協力の4大目標として「一体化した大市場、多層的な大流通、陸海空の大連結、文化の大交流」を打ち出した。2015年のロシア・ウファでのBRICS首脳会議で、習主席はBRICSが構築すべき「4大パートナーシップ」として「世界平和を維持するパートナーシップ、共同発展を促進するパートナーシップ、多元的文明を発揚するパートナーシップ、世界経済ガバナンスを強化するパートナーシップ」を打ち出した。その後のBRICS協力の多層的、総合的、立体的発展の過程において、こうした中国の案は重大なリーダーシップを発揮してきた。
現在、世界の政治・経済情勢は不確定性が著しく増し、BRICSの発展は新たな情勢と試練に直面し、BRICS協力は高度化発展を必要としている。今年のBRICS議長国である中国の経済は依然安定・好転基調にある。こうした中、BRICS各構成国は次々と厦門に、中国の案に視線を向けている。簡潔に言って、中国の案は以下の点を含む。
(1)中国の主張によってBRICS協力をリードし、世界平和を維持する。現在の国際情勢の下、BRICS各国は共通利益が溝を上回る。したがって「開放・包摂・協力・ウィンウィン」のBRICS精神を堅持し、風雨に揺らぐことも、雑音に乱されることも、困難に阻まれることもなく、BRICSの長期的発展に有利な国際環境を築く必要がある。
(2)中国の経験によってBRICS協力をリードし、共同発展を促進する。BRICS各国はそれぞれ発展の優位性を持ち、製造業大国、市場大国、資源大国、近代的サービス業大国がそろっているうえ、金融市場の発展に適した時間帯の相互補完という特徴を持ち、BRICS内で完全な経済循環を実現できる。現在、中国の経験に学び、新型の発展の道を探ろうとする各国の声が高まっている。そしてBRICS協力は中国の経験に広大なプラットフォームを提供し、新型のグローバル化の道に「モデルルーム」をつくることができる。
(3)中国の理念によってBRICS協力をリードし、多元的文明を発揚する。BRICSは人口で世界全体の44%を占め、多元的な文化の背景、発展の歴史を持つ。互いに融合し、切り離せない現代世界において、中国が打ち出した「人類運命共同体」理念は極めて意義深い。BRICS各国間の人的・文化的交流と民心の通じ合いは、世界に「文明の調和」の現実的道筋を示すことができる。
(4)中国の案によってBRICS協力をリードし、グローバル・ガバナンスを強化する。現在の世界経済の主要な問題に対して、中国は構造改革の推進、成長方式の革新、開放型経済の構築を主とする解決案を示した。そしてBRICS協力は中国の案の的確性と有効性を具体的に示すことができる。BRICS協力体制は世界経済において最も「増分」の多い国家間の協力体制であり、巨大な潜在的発展力を持ち、構造改革、ニューエコノミーの発展、市場開放の拡大に対する政策志向もより積極的だ。このため、BRICS協力はグローバル・ガバナンスにも貴重な「増分」をもたらしている。
BRICS協力の「エンジン」として、中国はBRICS「中国年」に他の加盟国と連携して今後10年間のビジョンを描く。BRICS体制がすでにグローバル・ガバナンス変革の重要な関与者、推進者、先導者となった現在、BRICS協力の深化、高度化は中国の案のリーダーシップを必要とし、ひいてはグローバル・ガバナンスの新たな道を切り開くこととなる。(編集NA)
「人民網日本語版」2017年8月24日
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