アルゼンチンのブエノスアイレスで現地時間11月30日、習近平国家主席、南アフリカのラマポーザ大統領、ブラジルのテメル大統領、ロシアのプーチン大統領、インドのモディ首相が出席するBRICS非公式首脳会合が行われた。5カ国の首脳は世界の経済情勢や課題、BRICS諸国の協力などについて意見交換を行った。 

その中で習主席は「世界経済のリスクが上昇し、多国間主義と多国間貿易体制が打撃を受けている。これは、国際社会の共通利益に反するものだ。過去100年間にもあり得なかった大きな動きを背景に、BRICS諸国は団結し、世界経済の安定、発展、繁栄を共同で守っていかなければならない」と強調した。 

習主席はさらに、BRICS諸国に求める4つの提案として「1つ目に、多国間主義をあくまでも支持すること。2つ目に、グローバルガバナンスを絶えず改善していくこと。3つ目に、各国の共同発展を引き続き促進すること。4つ目に、BRICS諸国間の実務協力を深めていくこと」を示した。 

これに対して各国首脳は、「BRICS諸国は団結と協力を強化し、経済貿易、エネルギー、科学技術、金融、人文、衛生などの各分野で実務協力を着実に進めていく」と表明し、「BRICS諸国は多国間主義を支持し、ルールに基づいた多国間貿易体制を守り、保護貿易主義に断固反対する声を上げていかなければならない。国際平和と安全、世界の協調と包容性を促進し、グローバルガバナンスを改善して、公平性と相互尊重を前提とする新たな国際的秩序の確保に寄与するべきだ」と示した。 

「中国国際放送局日本語版」2018年12月1日