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真実を前に勝つのは良知と正義
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· 2017-08-21 · ソース: |
タグ: 慰安婦;『二十二』;政治 | 印刷 |
中国人「慰安婦」生存者の生活の現状に焦点を合わせたドキュメンタリー『二十二』が公開6日で興行収入1億元を超えた。映画館に入り、こうしたお年寄りの日常生活を見つめ、ささいで変哲もなく見える一つ一つのシーンの背後にある忍耐と傷の痛みを感じる若者が増えている。戦争史料を示し、日本軍の侵略の犯罪行為を暴露することで、いかにして戦争の傷跡を癒し、平和を守るべきかを考える報道や映画評論が増えている。(人民日報「鐘声」国際論評)
こうしたお年寄りの映像が観衆の心を離れない中、ことのほか目障りな報道が日本から伝わった。毎日新聞によると、神戸市の灘中学校は「慰安婦」の歴史を記した教科書『ともに学ぶ人間の歴史』を使用したために、日本右翼勢力の脅迫を受けた。報道によると、校長には半年で200通以上の抗議はがきが寄せられた。内容は非常に一致しており、学校を「左派」とし、「某国の思想的洗礼」を受けていると指摘するものだ。同教材を使用したことで抗議を受けた中学校は少なくとも11校ある。
まるで『二十二』の映画評論で頻繁に引用された「彼女らは謝罪を待っているが、日本政府は彼女らが死ぬのを待っている」との言葉の通りだ。周知のように、日本軍による「慰安婦」強制連行は第2次大戦時の最も醜く、規模の大きい戦時性暴力犯罪だ。だが戦争終結から70年余り、日本右翼勢力はこの犯罪行為を直視、反省しないばかりか、様々な形の硬軟の暴力で国内外に圧力をかけ、歴史の真実の抹消を企てている。日本右翼が歴史の正義を顧みず、人間性と良知の譲れぬ一線に挑戦し続けていることには失望させられる。
「なぜ日本は過ちを認められないのか?!」。イスラエルのある若者は『二十二』を見終えた後に大変憤慨した。彼の曾祖母はホロコーストの生存者だ。戦後、ドイツ政府は曾祖母に1945年から今年亡くなるまで、毎月賠償金を支払ってきた。ひるがえって日本を見ると数10年来、日本の裁判所は「慰安婦」生存者の訴えを「個人に国を訴える権利はない」との理由で退けてきた。「私は死ねない。私は証人だ」との信念を抱き、日本軍の犯罪行為を訴えるために終生奔走したが、命が尽きても日本政府から一言の謝罪も得られなかったお年寄りがどれほどいることだろう。
2014年に中国大陸で公表された元「慰安婦」のお年寄りは22人だが、映画公開時にはわずか8人になっていた。たとえ命が尽きようとも、人間性を喪失した歴史が歳月に浸食され、さらには勝手に書き直されることは断じて許されない。ましてや悲劇を繰り返してはならない。映像で歴史を記録し、映画館で痛ましい記憶を拾い上げるのは、悲しみを誇張するためでは断じてなく、ましてや恨みを喧伝するためでもなく、残酷な戦争から教訓を汲み取ってのみ、恒久平和を守る精神のダムを築くことができるからだ。
今や、歴史の真実を守り、国際正義を擁護する勢力が伸張している。世界各地で「慰安婦」関連の史料が次々に公開され、「慰安婦」問題を反映する映画が続々と公開され、「慰安婦」記念像が各国で建立されている。中国、韓国、フィリピン、オランダなど各国・地域の民間団体が、「慰安婦」関連史料のユネスコ世界記憶遺産への登録を申請している。国連など国際組織は、第2次大戦時の残虐行為の直視を日本に再三要求し、「慰安婦」問題で姿勢を改めるよう日本政府に促している……。良知は最後には邪悪に打ち勝ち、正義は広がると信じる理由がわれわれにはある。(編集NA)
「人民網日本語版」2017年8月21日
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