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新造の国産空母、注目集まる数々の優れた点
  ·   2017-04-28  ·  ソース:
タグ: 空母;艦載機;政治
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進水式を終え、中国初の国産空母が26日にドックから牽引され、埠頭に停泊した。5万トン級のこの国産空母には、一体どのような優れた点があるのだろうか。環球時報が伝えた。

■横から見る:アイランドが変化、スキージャンプ勾配が増す

国産空母の外形は「遼寧」と余り変わらず、同様にスキージャンプ発艦方式を採用し、高大なアイランドを設けている。だが注意深く観察すると、アイランドの変化が見てとれる。最も明らかなのは、フェーズドアレイレーダーの違いだ。アンテナの位置がイージス艦と似通い、360度全方位死角なく周辺を監視できる。カナダの「漢和防務評論」は以前、新空母は052D型ミサイル駆逐艦と同じフェーズドアレイレーダーを採用したと推測した。後者の探知距離は400キロに及び、「遼寧」と比べ明らかに向上している。アイランドの全体的配置も簡素化された。ロシア艦艇のように上層甲板に各種レーダーアンテナが密集してはおらず、中国海軍の電子設備統合能力の飛躍を示している。

■上から見る:飛行甲板の面積が拡大

英国の「ジェーンズ・ディフェンス・ウィークリー」ウェブサイトは中国国産空母の建造過程を衛星で仔細に観察してきた。こうした衛星写真を通じて、国産空母が遼寧と比較すると、飛行甲板に細かな変化があることがわかる。中国の空母専門家・李傑氏によると、こうした「人目を引かない」変更を軽視してはならない。空母艦載機の運用効率を大幅に高めることができるのだ。

衛星写真からは、国産空母がアイランドを短くして、艦首前部駐機スペースを拡大したことが見てとれる。スキージャンプ発艦方式を採用するこうした空母は前部甲板に駐機できないため、駐機面積が制限される。飛行甲板上に駐機できる戦闘機の数が少なくなり、アイランド前部の狭すぎる甲板スペースでは配置・管理に不都合で、艦載機の出動効率に直接影響する。

李氏によると、駐機スペースの拡大及び飛行甲板機能スペース区分の最適化によって、艦載機の出動効率を大幅に高め、国産空母の実戦能力を強化することができる。こうした改良は国産空母の戦力強化に資するだけでなく、「遼寧」の潜在力をさらに掘り起こす上でも大いに益するところがある。

■中を見る:内部構造に多くの変化

外部は直接見ることができるが、より多くの改良がなされているのは見ることのできない内部だ。李氏によると、中国海軍は過去数年の「遼寧」の運用経験から、空母内部船室の構造配置に対する理解を深め、国産空母において的確な改造を行った。例えばソ連の「ヴァリャーグ」建造時には、艦首飛行甲板下方の巨大なSS-N-19対艦ミサイル12発が、内部スペースを多く占めていた。一方、中国海軍の必要性に基づき建造された国産空母はこうした武器を配備する必要がなく、空いたスペースによって他の装備の収容数を増やしたり、乗組員の生活環境を改善することができる。西側メディアの推測では、こうした最適化設計によって、国産空母は排水量をほぼ変えずに、殲-15戦闘機36機を搭載できるようになった。また、内部船室及び弾薬移動路も設計を改め、航空燃料など作戦物資の備蓄量を増やしたことで、作戦継続能力が高まった。(編集NA)

「人民網日本語版」2017年4月27日


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