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初の国産空母が「遼寧」を上回る点
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· 2018-04-03 · ソース: |
タグ: 空母;艦載機;政治 | 印刷 |
初の国産空母は2017年4月26日の進水以来、世界中の注目を集めている。国産空母は2012年9月25日に海軍に引き渡された「遼寧」と同じ流れを汲むが、重大な技術改良が多くなされている。では、初の国産空母はどのような点で「遼寧」を上回るのだろうか。中国青年報が伝えた。
■海空立体作戦に狙い
初の国産空母は「遼寧」を基礎に全面的な技術の高度化を実現した。両艦の最大の違いは機能の位置付けと任務・用途にある。「遼寧」の機能的位置付けは第1に空母の科学研究・試験プラットフォーム、訓練プラットフォームであり、主要任務は空母艦載機の数多くの科学研究・試験任務を達成し、艦載機パイロットの選抜と訓練を行うことにあった。5年余りの模索と訓練を経て、「遼寧」はすでに海上編隊作戦能力を形成するにいたった。一方、初の国産空母は当初より大型艦載機作戦プラットフォームとの位置付けであり、中国海軍の空母総合作戦力構築の征途における新たな出発点だ。
空母は艦載機を主要兵器とする海上大型作戦プラットフォームであり、「海上の移動空港」とも呼ばれる。歴史を振り返ると、空母はわずか20年余りで戦艦に完全に取って代わって海上の覇者となり、海上作戦を戦艦・巡洋艦主導の「巨艦大砲時代」から、空母戦闘群、艦載戦闘機、対艦ミサイル主導の「海空立体ミサイル戦時代」へと移行させた。
現代の海上機動作戦において空母戦闘群は代替不能な地位と役割を持ち、その総合作戦能力は主に(1)艦載戦闘機と搭載兵器の数量と質(2)空母戦闘群中の戦闘艦と艦載兵器の数量と質及び編隊作戦能力――により評価される。
■艦載機との適合性が高まる
100年以上前に空母が登場した際、艦載機はピストンエンジンを採用するプロペラ機のみであり、構造が単純で、飛行速度が遅く、空母に求められる水準は比較的低かった。第2次世界大戦終結後、ジェットエンジンを採用する艦載戦闘機が登場すると、空母のモデルチェンジが極めて大きく後押しされた。特に艦載機のカタパルト発進装置、補助着艦システム、着艦制動装置などの技術が急速に発展した。艦載機の種類も固定翼戦闘機、ヘリコプター、垂直離着陸機、無人機など増え続けた。艦載固定翼戦闘機は空母の戦力に極めて重要な決定的役割を果たし、その質と数は空母の作戦能力の高さの重要な判断基準だ。艦載戦闘機の離着艦方式は3つに分類される。第1にカタパルト発艦と制動着艦、第2にスキージャンプ発艦と制動着艦、第3に垂直または短距離離着艦だ。初の国産空母は第2の方式を採用しており、その作戦と運用には一定の制約がある。
単純に技術的に言えば、カタパルト発艦が最良の選択であり、艦載機の作戦効果を最大限に発揮できる。これにはカタパルト技術の掌握が必要だ。各国の空母はずっと蒸気カタパルトを使用してきた。米海軍のニミッツ級原子力空母10隻も仏海軍の原子力空母「シャルル・ド・ゴール」も蒸気カタパルトを使用している。だがカタパルトの開発は電磁式カタパルトに向けて進んでいる。米海軍のジェラルド・R・フォード級原子力空母の1番艦は他に先駆けてこれを使用。中国海軍工程大学馬偉明院士の指導する開発チームもこの課題に取り組んでいる。
初の国産空母の満載排水量は「遼寧」を数千トン上回る。スキージャンプ式飛行甲板設計を採用しているが、飛行甲板の角度設計に技術改良が施されている。「遼寧」の飛行甲板は上方に約14度傾斜しているが、初の国産空母は12度となった。この重大な技術改良は「遼寧」と艦載戦闘機「殲-15」の蓄積した大量の飛行試験データに基づくものだ。国産空母は殲-15との適合性が「遼寧」よりも高まっており、スキージャンプ式発艦を行う殲-15の作戦効果を十分に発揮するうえでプラスだ。(編集NA)
「人民網日本語版」2018年4月2日
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