中文 | English | Français | Deutsch
 
 
ホーム 政治 経済 社会 中日交流 文化 文献 特集
ホーム >> 政治 >> 本文
  • descriptiondescription
米韓大規模軍事演習の狙いは何か?
  ·   2017-03-20  ·  ソース:
タグ: 朝鮮核問題;軍事演習;政治
印刷

韓米合同軍事演習「キー・リゾルブ」が2017年3月13日、正式に開始された。3月24日まで行われる予定。米国は4つの精鋭部隊派遣だけでなく、最先端戦略兵器の増援に関する演習も行う。

今回の米韓軍事演習の規模の大きさは、完全にいつでも戦争を始められる臨戦状態のレベルに達している。軍事演習には経費もかかる。金銭を何よりも重要視するトランプ政権にとって、一度の米韓軍事演習をこれほど大規模かつ大げさに行う必要があるのだろうか?その狙いはいったい何なのか?

まず、朝鮮に対するあからさまな挑発である。朝鮮核問題はもちろん口実だ。知ってのとおり、朝鮮核問題の元凶は米国であり、朝鮮戦争終結後にはすでに原子爆弾による朝鮮爆撃をしようと試み、大量の核兵器を韓国に運び込んでいた。まさにこのような状況にあったからこそ、朝鮮に核保有の意識が生まれたのだ。その後の朝鮮核問題に関する六者会合が紆余曲折したのは、実のところ米国に誠意が欠けていたことが重大なネックになった。今日においても、朝鮮の核実験やミサイル発射試験は全て米国の様々な軍事的威嚇と関連している。今、米国が公然と「もう我慢ならない、交渉を打ち切る」とわめきたて、戦争手段を含む方法で朝鮮核問題を解決しようとしているのは、米国の化けの皮が全てはがれたと言っていいだろう。今回の軍事演習が主権国と他国政権打倒、斬首行動を公然とシミュレーションしていることは、あからさまな挑発かつ他国を激怒させる行為であり、さらにはいざこざを起こす下心があると言える。朝鮮が刺激を受け、感情的なコントロールを失ってなんらかの行動に出れば、米韓軍事演習はその機に乗じて他国を侵す実戦に変わるだろう。従って、本当のところ米国は朝鮮の核兵器を抑制したいのではなく、朝鮮の核を口実にして世界に霸を唱えようとしているのだ。  

次に、中国を抑制する軍事力ショーである。中国の発展を抑制することは、米国の一貫した戦略だ。台頭する中国は米国にとって明らかに我慢がならない存在だ。今日の中国はすでに世界の舞台の中央に躍り出ようとしており、中国経済は世界経済復興のエンジンとなりつつあり、「一帯一路」(「シルクロード経済ベルト」と「21世紀海のシルクロード」)は世界から広く認められている。米国にとってこれは「目の上のこぶ」であり、どうあっても封じ込めなければならない。しかし尊大極まりない「南中国海仲裁」は世界の物笑いの種になり、フィリピンも米国のそそのかしや指図に最早応じない。米国は南中国海での中国包囲で足掛かりを失い、現在唯一の方法は東北アジアと朝鮮半島をかき回し、中国の東の門を封じることだけだ。矢も楯もたまらず韓国に終末高高度防衛ミサイルシステム「THAAD」を配備し、軍事演習を行う目的は、中国に向けた軍事力ショーをすることに過ぎない。4月に中米両国首脳会談を控えたこのタイミングで軍事力を見せつけておくことは、米国からすれば中国と交渉する際の「カード」になるのかもしれない。

第三に、軍事的に韓国民衆を人質にする行為である。THAAD問題のせいで韓国の政局と社会が乱され、韓国社会のTHAAD配備反対の声もますます大きくなり、THAAD配備を強く主張する黄教安(ファン・キョアン)大統領代行は圧力を受けて大統領選挙出馬を断念せざるを得なくなった。一方他の大統領候補はTHAAD配備を中止するか、新政権成立後にTHAAD配備問題を再度協議するよう強く主張しており、米国の東北アジアの覇を唱え、中国を封じ込め、ロシアを抑制しようとする戦略的意図と明らかに合致しない。従って、米国はTHAAD配備を加速して既成事実を作る一方で、大規模な軍事演習を機に韓国のTHAAD反対パワーを抑え、朝鮮の脅威を作り上げ、誇張し、韓国の民衆に韓国の安全が米国の軍事的庇護なしでは成り立たないことを分からせようとしている。

米韓のこれほど大規模な軍事演習は、地域の平和と安全をほしいままに破壊する行為であり、このような軍事演習は人力と財力を無駄にすると同時に、道義にもかなっていないと言える。中国を封じ込め、威嚇しようとする米国の戦略的意図は一方的な願望でしかない。平和は現在の世界の主流であり、霸権主義は人心を得ることができず、いかなる問題も解決することはできない。十数年の間に、米国は口実を設けて戦争を3回発動したが、結果はどうだったか?地域と他国の社会をかき見出し、テロリズムを生み、戦争の負担のほかに米国経済にはほとんどメリットがなかった。従って、霸権主義などやめておくべきなのである。

「北京週報日本語版」2017年3月20日

シェア:
リンク  

このウェブサイトの著作権は北京週報社にあります。掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。


住所 中国北京市百万荘大街24号 北京週報日本語部 電 話 (8610) 68996230
  京ICP备08005356号-4 京公网安备110102005860

中国語辞書: