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王毅外交部部長「中国は今後も国際情勢安定器の役割を果たす」
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· 2017-03-08 |
タグ: 全人代;中日関係;政治 | 印刷 |
しかし王部長は同時に、「今年は中韓国交正常化25周年に当たる。中国は25年にわたる両国の人々の共同努力の成果を大切にしている。中国は韓国の若者の中国での中国語学習も含め、周辺国の若者を非常に歓迎している。当然、韓国側も中国と共同で両国の互恵協力の大局を守ることを願っている」と述べた。
「THAAD」の韓国配備にはロシアも強く反応している。ロシア諸民族友好大学のオレグ・チモフェーエフ副教授は、「ロシアはこの計画に非常に反対している。今年5月に行われる『一帯一路』(『シルクロード経済ベルト』と『21世紀海のシルクロード』)サミットフォーラムでは、中ロ両国のトップが『THAAD』配備問題について対応を協議するはずだ」との見方を示す。
「中ロ間の全面的な戦略協力パートナーシップはその場しのぎの措置ではなく、双方が両国の根本的利益に基づいて行った戦略的選択である。従って中ロ関係はいかなる外部要因或いは影響によっても決して揺らぎはしない」。王部長は中ロ関係を評してこのように述べ、「今年も、中ロの元首は何度か会談を行うだろう。中ロ双方は国際・地域問題に関する戦略的協力を強化し、激動する国際情勢において『安定器』の役割をしっかりと発揮していく」とした。
南中国海問題に言及した際、王部長は、「中国人の海洋観は鄭和を推しあがめ、海洋協力を重視している。しかし一部にはアルフレッド・セイヤー・マハンを信奉し、海上権力支配に熱を上げる人もいる。21世紀の今日、海上協力が多く展開され、各方面の信頼が増すことを願っている」と述べた。
王部長はさらに次のように述べた。「過去1年、南中国海問題は明らかにクールダウンした。これは中国とASEAN諸国の共同努力の結果である。さしあたって、『南中国海における関係国の行動宣言(DOC)』が全面的かつ効果的に実行されつつあり、具体的な紛争はすでに直接当事者の対話と協議による解決という正しい軌道に戻っている。中国はさらにASEAN10カ国とともに南中国海における行動規範(COC)に関する交渉も進めている。先月末、共同ワーキンググループの協議で非常に顕著な進展があり、COC枠組み下で最初の草案が出来上がった。中国もASEAN諸国もこれに大変満足している」。
「北京週報日本語版」2017年3月8日
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