－－政府発表データでは、２０１５年、中国・スイスの２国間貿易額は４４２億７０００万ドルに達し、そのうち中国がスイスから輸入した商品額が４１１億ドルとなっています。両国貿易にはまだ大きな発展の余地があります。両国はどのような貿易促進措置を共に講じていきますか？

スイス側は両国貿易と投資見通しに対し積極的で楽観的な態度を取っている。中国経済はモデル転換・調整に直面しているだけでなく、革新型企業に新しいビジネスチャンスも提供している。スイスは世界が認める最も競争力と革新力を持つ国であり、中国・スイス自由貿易協定は技術交流・移転などの分野で数えきれないほどのチャンスを切り開いてきた。スイス税関の統計によると、２０１６年１～１１月、中国の貿易成長が全体的に減速する状況にありながら、中国とスイスの２国間貿易額は反対に１２.６％成長している。

中国とスイスの経済には強い相互補完性があり、貿易協力を通じて、互いに長所を取り入れ短所を補うことができる。つまり、互いに製品を輸出できるだけでなく、そうした製品を加工後にまた相互に輸出し、さらには全世界に輸出することもできる。よく知られている実例で言うと、２０１５年、スイスの精密機器と腕時計の輸出額は前年同期比で４.９％成長し、中国の同類製品の輸出額は前年同期比で１７.４％成長した。世界の貿易成長が依然として力を欠く中で、中国とスイスはそれぞれ自国製品の革新とスマート・マニュファクチャリングの推進に努め、それによって両国の２国間貿易とそれぞれの対外貿易の持続的成長が促進された。

－－現在世界経済が停滞し、反グローバル化の気運が日増しに蔓延する情勢の下で、中国の指導者がダボスフォーラムに出席することにはどのような重要な意義があると思われますか？

中国の指導者の出席は、中国が国際社会でより重要な役割を発揮するべく努力しているという強いメッセージを発信している。２０１６年、国際舞台には複雑で激しい変化が起こった。イギリスでは国民投票でＥＵ離脱が決定し、欧州は難民問題に直面し、テロ事件が依然頻発し、保護主義とポピュリズムが台頭した。今年のダボスフォーラム年次総会で、世界から集まったエリートたちは、知識を結集し、プラスの成果を残すべく共に努力するだろう。

近年のアジア開発投資銀行（ＡＩＩＢ）設立、「一帯一路」（「シルクロード経済ベルト」と「２１世紀海のシルクロード」）推進、人民元ＳＤＲ入りといった事例は、中国が国際社会でますます積極的で重要な役割を果たしていることを示している。同時に、中国が市場経済面で成し遂げたかつてない成果も、中国に巨大な市場潜在力があることをはっきりと示している。

「北京週報日本語版」2017年1月13日