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平穏な移行は中米が直面する最大の課題
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· 2016-11-16 |
タグ: 中米関係;トランプ政権;政治 | 印刷 |
第2に、中米両国の共通利益は溝を遥かに上回る。国益は国際関係の行方を決める最も肝要な要素だ。世界の平和と安定の維持、発展と繁栄の促進において中米は共に特殊で重要な責任を負い、広範な利益を共有している。両国間には戦略競争と具体的溝が存在するが、共通利益を圧倒するものではない。
第3に、対話と協力は常に中米関係の主流だ。中米間にはすでに90余りの対話・協力制度があり、政治、経済、貿易、科学技術、教育、エネルギー、環境保護、テロ対策など各分野に及ぶ。中米関係の重要分野について、協議・交流制度を構築したといえる。
第4に、中国は中米関係の構築を一層積極的に主導している。米国人の一部は「ゼロサムゲーム」と冷戦思考で中米関係を捉え、対中牽制、抑制を主張し、中米関係にトラブルを起こすことに慣れている。反対に、中国は相互尊重、協力・ウィンウィンを主張し、これに基づき中米関係の発展を積極的に導いている。しかも総合国力の向上、全方位的外交の展開に伴い、中国の対米関係に関する議題設定能力は高まり続け、米国の対中圧力を解消する手段は一層多様で力強いものになっている。
トランプ政権が中米関係に多くの変化をもたらすのは確かだ。トランプ氏の外交・安全保障チームは構成過程にあり、中米両国はトランプ政権初期にすり合せの時期を必要とする。現在、中米関係の平穏な移行の実現が双方の直面する最大の課題だ。変化の中で安定を求め、安定の中で進歩し、進歩の中で質を高めることが双方の根本的利益に最も合致する。(編集NA)
「人民網日本語版」2016年11月16日
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