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習近平国家主席のB20杭州サミット開幕式基調講演
(要旨) |
· 2016-09-30 |
タグ: B20;中国の貢献;政治 | 印刷 |
公平と共有を推進し、より多くの大衆の福祉を増進する。国民生活の質とレベルを絶えず向上させ、公共サービスシステムを健全化し、中所得者の割合を拡大する。特に貧困者に対する精確な扶助に力を入れ、2020年までに現行基準のもとで5700万余りの農村貧困者の貧困脱却、すべての貧困県の貧困県指定撤廃を実現する。
対外開放を拡大し、より幅広い互恵・ウィンウィンを実現する。我々は引き続き経済グローバル化のプロセスに参与し、多角的貿易体制を支持する。中国の発展は国際社会から利益を受けていると同時に、中国は国際社会により多くの公共財を提供することも望んでいる。「一帯一路」(「シルクロード経済ベルト」と「21世紀海のシルクロード」)構想の提唱は、中国の発展の機会を沿線諸国と分かち合い、共に繁栄することを目指すものだ。
中国の「処方箋」
第一に、革新型世界経済を構築し、成長の源を切り開くこと。インターネットを核心とする新たな科学技術革命と産業変革が今まさに起ころうとしており、人工知能、バーチャルリアリティ(VR)などの新技術が日進月歩で発展し、バーチャル経済と実体経済の結びつきは人々の生産方式と生活様式に革命的変化をもたらそうとしている。この変化は各国の力を合わせて推進する必要がある。
第二に、開放型世界経済を構築し、発展の余地を広げること。世界経済発展の歴史は、開放すれば進歩し、閉鎖すれば立ち遅れることを立証している。自己本位主義の道に戻れば、自らの危機と衰退から逃れることが出来ないだけでなく、世界経済全体の発展余地を縮小し、相互にメリットのない局面に陥る。
第三に、連動型世界経済を構築し、相互連動の力を合わせること。経済グローバル化の時代に、各国の発展は相互に結びつき、一国が栄えれば全体も栄え、一国が落ちぶれれば全体も落ちぶれることになる。どの国も自国のことばかり考えることはできない。協調・協力は必然的な選択となる。我々は世界経済の共同振興の中で連動的な発展を実現しなければならない。
第四に、包摂的な世界経済を構築し、ウィンウィンの基礎を固めること。貧困と飢えの撲滅、包摂的かつ持続可能な発展の推進は国際社会の道義的責任であるだけでなく、計り知れない効果的な需要を喚起することができる。
中国の主張
第一に、平和で安定した国際環境を共同で維持すること。時代遅れの冷戦思考をやめ、共同、総合、協力、持続可能な新安全保障観の構築が急務だ。我々は各国が得がたい平和と安らぎを大切にし、世界と地域の安定を維持するために建設的役割を発揮するよう呼びかける。
第二に、協力・ウィンウィンのグローバル・パートナーシップを共同で構築すること。経済がグローバル化する今日、「絶海の孤島」は存在しない。地球村の住民として、我々は人類運命共同体の理念を構築しなければならない。パートナーシップは主要20カ国グループの最も貴重な財産であり、各国が共同で世界的な課題に対応する上で選択すべきものでもある。
第三に、グローバル経済ガバナンスを共同で改善すること。世界経済情勢発展の変化に直面し、グローバル経済ガバナンスは時代と共に進み、時代と共に変わる必要がある。グローバル経済ガバナンスは平等を基礎にし、世界経済構造の新たな現実をより良く反映し、新興市場国と発展途上国の代表性と発言権を増やし、国際経済協力における各国の権利の平等、機会の平等、ルールの平等を確保するべきである。
「北京週報日本語版」2016年9月5日
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