「中日は戦略上、ある種の相互抑止状態にもある。だが、新型の大国関係を考える際に、なぜ中日関係を必ず考慮しなければならないのか?」。夏氏は「日本は米国の最も重要な同盟国な1つだ。中国が米国と新型の大国関係を構築するには、対日関係をうまく処理しなければならない。さもなくば、米国の最も重要な同盟国が反対し、撹乱し、さらには中米両国を泥沼に引きずり込んだ場合、中米の新型の大国関係の構築は不可能だからだ」と述べた。「日本自身も守成大国だ。したがって、中国は中米の新型の大国関係の構築において、日本という変数を非常に重視する必要がある」。
夏氏は「中米日はアジア太平洋地域で良好な均衡・相互作用の関係を実現する必要がある。多くの分野で懸案が存在するなか、こうした関係を実現するには、中米日3カ国間の戦略対話を強化する必要があるからだ。日本が中米を泥沼に引きずり込むのを防ぐと同時に、日本の建設的・積極的役割を発揮する必要がある。したがって、中国は中米の新型の大国関係を構築し、日本との新型の大国関係をうまく処理する過程において、戦略的不動性を強化し、戦略的力を発展させ、戦略的知恵を発揮すると同時に、戦略能力を高めるべきだ。ソフトパワーとハードパワーを結合し、ハードパワーを後ろ盾に、主にソフトパワーによって交渉を通じて溝を解決する必要がある」と述べた。(編集NA)
「人民網日本語版」2016年7月20日