アラク重水炉は協議プロセスにおける難題で、各国の複雑な問題に関係し、合意を阻む最大の障害となった。中国は独自の技術的優位性を利用し、中国の案を提出し、最終的にこの厄介な問題を取り除き、最終的な合意形成に導いた。中国はさらに米国と共にアラク重水炉改造プロジェクトをリードし、イラン核問題最終合意「履行日」の早期到来を可能とした。
中国は国連安保理常任理事国として、国際平和・安全における自らの責任と義務から、イラン核協議の全過程において常に是非曲直に基づき、正義を主張し、私利を図らなかった。現在欧米とロシアの関係が悪化し、米国とイランの信頼が大きく欠如している中、中国はイラン核協議の6カ国において唯一各国と話せる国と言える。
イラン核協議においても、その後の履行においても、中国の積極的な調停と調整が不可欠だ。
イラン核問題の最終合意は各国の利益のデリケートで脆い均衡であり、その履行は平坦な道とはいかず、曲折に満ち、さらには反復があるかもしれない。36年以上敵対してきた米国とイランの和解が容易でないのはさておき、中東情勢の複雑さ、宗教、地政、民族的摩擦だけでも合意の履行過程に多くの可変的要素をもたらす。イラン核問題の最終合意の今後の履行には依然として関係国の政治的責任感と外交的知恵が必要だ。(編集NA)
「人民網日本語版」2016年1月18日