三．理性を取り戻した不動産市場  

２０１６年は中国不動産市場発展史にくっきりと記されるだろう。この１年、全国の土地オークション金額と商品住宅販売金額はともに史上最高額を更新し、年間で３１８余りの「地王」（国有地使用権譲渡の際に並外れた高額で落札された土地）が生まれるという史上前例のない事態となった。あるともないとも言われていた不動産市場バブルは、最終的に厳しく抑制された。 

２０１６年末の中央経済工作会議が発した「住宅は住むものであって、投機売買するものではない」という重要なメッセージは、２０１７年の不動産市場トレンドを決定づけた。２０１７年は住宅が居住属性を取り戻し、中国の国情に合い、市場法則に適した基礎的な制度と持続的なメカニズムを構築し、不動産市場の安定した健全な発展を促進していくだろう。