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土くれを「金塊」に変える土器の村
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· 2023-09-12 · ソース:北京週報 |
タグ: 新疆;観光;社会 | 印刷 |
新疆ウイグル自治区喀什(カシュガル)地区英吉沙(イェンギサール)県の恰克日庫依村は「土器の村」として広く知られ、その名の通り、家の外壁に粘土を使った装飾を施し、土器を埋め込んだ独特の景観を特色とする。
ここでは、泥と火の「指先の芸術」と言われるウイグル族の伝統的な土器の製作・焼成技術が伝承されており、国家級無形文化遺産にも指定されている。
近年、イェンギサール県は資金を投じ、「無形文化遺産+農村観光」という産業発展の道を模索すると同時に、土器作りに携わる人材を積極的に育成している。現在、「土器の村」は飛躍的な産業発展を遂げ、観光客を集める人気スポットとなっている。
国家級無形文化遺産の伝承者であるアブドゥレヘマンさんは8歳の時、父親から土器作りを学び始めた。この50年間、アブドゥレヘマンさんは花瓶、ポット、お椀、皿、カップなど何万点もの土器製品を丹精込めてデザイン・制作し、それらの作品は全国各地のコレクターや民芸品愛好者に大いに好まれている。
土器製作の工程は非常に細かく、泥選びからふるい分け、土練り、成型、絵付け、彫刻・刻花、釉がけ、窯での焼成、乾燥など数十の工程が全て手作業で行われる。図面や型枠はなく、土器作りの技術は師から弟子へと手取り足取り伝えられることで、民間芸術の独創性や伝統が保たれている。
イェンギサール県の地域観光センターの責任者であるアミナ・ナメティさんは、「観光による新疆振興戦略を引き続き貫徹・実行し、地域の農業資源と民族の特色ある文化的優位性を中心に、産業チェーンを延伸し、産業発展の道を革新することで、「観光+」という多業種発展態勢を形作っていきます。また、それと同時に、観光施設を整備し続け、観光サービスの質を向上させ、観光客の方々に満足をお届けし、地元の人々が観光で生計を立てられるようにします」と語った。
「土器の村」の観光ブランドの活用により、現地では237人の雇用が生まれ、1人当たりの平均年収は1万2000元以上に達した。また、107人の村民の起業を後押しし、1世帯で複数人が仕事に就けるようになった。
イェンギサール県はシルクロードの重要な交通の要衝および宿場であり、イェンギサールの土器の焼成技術はシルクロードの開通とともに発展してきた。そして、今日もなお絶えず受け継がれ、革新を続けている。
「北京週報日本語版」2023年9月13日
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