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チベット自治区の国境地帯で小康村620ヶ所が全て完成
  ·   2022-07-05  ·  ソース:人民網
タグ: 西蔵;小康;社会
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2022年6月1日に撮影したチベット自治区ロカ市ルンツェ県玉麦郷(撮影・張汝鋒/新華社)。

西蔵(チベット)自治区拉薩(ラサ)市を車で出発して、新しく開通した道路を数時間走ると、山に囲まれた村が見えてくる。その村は同自治区山南(ロカ)市隆子(ルンツェ)県玉麦郷だ。人民日報が報じた。

以前、同郷には、娘の卓嘎さんと央宗さんを連れて、羊を放牧したり、国境地点のパトロールをしたりしている桑傑曲巴郷長の姿しかなかった。同郷の党委員会の胡学民書記は、「当郷には現在、67世帯240人が住んでいる。そして、電気や道路、5Gネットワーク、医療、金融といったインフラが全面的に整備されている」と語る。

央宗さんの息子・索朗頓珠さんは、玉麦郷出身の初の大学生で、今は同郷に戻り、玉麦村第一書記を務めている。

チベット自治区は中国にとって重要な国境地帯に位置し、少数民族がそこで暮らしている。国境に面する県は21県あり、それら県の発展は、同自治区の長期にわたる平和や質の高い発展において重要な意義を帯びている。2017年10月28日、習近平中共中央総書記は、卓嘎さんと央宗さん姉妹に送った返信の手紙の中で、「二人が引き続き、国を愛し、国境を守る精神を伝承し、一人でも多くの牧畜民が、コスモスのように雪域や辺境に根を下ろし、神聖な国土の番人、幸福な郷里の建設者になるようリードすることを願っている」と綴った。

上空から見た麻麻門巴新村(ドローンで撮影・劉東君/新華社)。

チベット自治区は2018年から、国境地帯にある21県で、農村振興プロジェクトを実施し、政策によるサポートを強化し、国境エリアの建設推進を加速させ、住民の暮らし向上に力を注いでいる。現在、国境地帯にある一、二線行政村では道路が通り、アクセスが便利になり、メイン送電網が全ての国境地帯にある郷(鎮)をカバーし、郵便、モバイルインターネットも全ての村をカバーし、農村の人々の安全な飲料水も確保され、自宅近くの学校や病院に行くことができるなど、公共サービスとインフラが日に日に整備されている。また、国境地帯で産業プロジェクトを実施し、これら地域の豊富な資源を活用して特色ある産業を発展させ、より多くの村民が豊かな生活を送ることができるようになっている。

阿里(ガリ)地区噶爾(ガリ)県扎西崗郷典角村に入ると、整然と立ち並ぶチベット式の建物が目に飛び込んできた。昔の石を積んだ質素な家から、レンガ・コンクリート構造の家、そして、今の2階建ての家への変化を経験してきた索南拉姆さん(70)は、「共産党や政府が私たちの家を5回建て直してくれた。家はどんどん良くなり、今は都市にある家と同じになった」と喜ぶ。

日喀則(シガツェ)市崗巴(ガムパ)県ガムパ鎮門徳村には、羊小屋や獣医室、試験室、飼い葉倉庫、飼料加工場が一体となった約2.4ヘクタールの「綿羊養殖専業合作社」がある。合作社の責任者・旺堆扎布さんは、「ガムパ羊は高品質なことで有名。放し飼いと、半放し飼いのスタイルを採用し、最先端技術を導入し、羊の出荷率を向上させている。現在、村の78世帯303人が合作社に加入しており、2021年の売上高は約137万元(1元は約20.15円)に達した」と話す。ガムパ県は近年、ガムパ羊のブランドビルディングを大々的に推進しており、資金456万元を調達してガムパ羊産業の品質のトレーサビリティ体系を構築したほか、産業ビックデータセンターを設置し、全てのガムパ羊の牧場から食卓に並ぶまでの全ての過程を、コードをスキャンすることで追跡できるようになった。昨年、同県で養殖されているガムパ羊の数は20万3000頭、羊産業の売上高は5952万3000元に達した。

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