ホーム >> 社会 >> 本文 |
高齢者の「デジタルデバイド」を解決するには?
|
· 2020-09-24 · ソース:人民網 |
タグ: 高齢者;モバイル;社会 | 印刷 |
しかし、それは容易なことではない。南京師範大学発展教育心理研究所の譚頂良所長は、「公共サービスの高齢者への配慮のほかにも、家庭における世代間サポートや、子供から親に新しい文化やスキルを教える『文化の面での親孝行』も極めて重要だ。若者にとっては簡単な操作も、高齢者にとっては高いハードルのように思えるかもしれない。両親にモバイルインターネット時代についていってほしいと思うのであれば、高齢者向けの電子製品を買うほかにも、辛抱強さが必要になる」と指摘する。
北京順義老年大学石園西区分校では、2016年には生徒の要望に応えてスマホの使い方を教えるクラスを開講。たちまち最も人気のカリキュラムとなり、多くの高齢者が苦労をいとわず受講しにやって来ている。アプリのインストールからQRコードでの料理注文、ネットでのチケット購入、さらにはネット詐欺防止まで、一通りの内容がそろっており、高齢者たちもすっかり夢中になって勉強していた。
しかし、エレベーターが修理中の時には階段が必要だし、電球を付け替える時に備えてロウソクを準備しておくことも必要だ。陸教授は、「高齢者がモバイルインターネット時代の生活に適応できるようサポートし、技術開発でもそうしたニーズと習慣をさらに重視するほかに、公共政策の決定や公共サービスの面でも、スマホを使えない高齢者向けに多元的な選択肢と代替プランを提供すべきだ」と指摘する。
2025年には、中国の60歳以上の高齢者は約3億人に達するとみられている。急速に発展するモバイルインターネット時代においても、足取りのおぼつかない高齢者には「ゆっくりと」取り組む権利がある。高齢者がモバイルインターネットの世界に溶け込むことをサポートするほかにも、彼らが年老いているという事実を受け入れ、モバイルインターネットという方式のほかにも、選択可能なプランを提供する必要があるだろう。(編集AK)
「人民網日本語版」2020年9月23日
前のページへ1 |
シェア: |
|
このウェブサイトの著作権は北京週報社にあります。掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
住所 中国北京市百万荘大街24号 北京週報日本語部 電 話 (8610) 68996230
京ICP备08005356号 京公网安备110102005860号