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湖北省の貧困村に豊かな暮らしをもたらしたブランド紅茶「利川紅」
本誌記者・趙飄  ·   2020-09-14  ·  ソース:北京週報
タグ: 貧困脱却;お茶;社会
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胡副局長によれば、「冷後渾」は毛壩鎮特産の貴重なお茶の品種で、1980年代初頭に恩施トゥチャ族ミャオ族自治州で行われたお茶の木の品種に関する全面的な調査で発見され、その茶葉は「利川紅」の製茶において最も高品質な原料だ。しかし、この品種の生産量は少なく、2000年以前には現地の作付面積はわずかだった。この貴重なお茶の品種を絶やさないために、胡副局長は田書記に栽培を試してみるよう勧めたのだ。

その言葉に従い、田書記は「冷後渾」の苗木を2万株購入し、大きな期待を込めてそのほかの品種と合わせて8ムー(1ムーは約6.67アール)余りの茶畑を作った。しかし、結果はかんばしいものではなかった。

茶畑の山がお金を生み出す

「冷後渾」の茶葉を選別する飛強茶業の邱建紅チーフ製茶師(写真=新華社提供)

そのほかの品種の茶葉に比べると、「冷後渾」は厚みがあり、高い加工技術が求められるため、村民が手がけた茶葉はほとんど売り物にならなかった。やむをえず、一部の村民は「冷後渾」のお茶の木を掘り起こしさえした。

村民たちのやるせなさと失望を目の当たりにして、田書記は村民のために自腹で肥料と茶の苗木を購入し、できる限り彼らの金銭的な負担を減らす一方、現地の製茶の専門家に進んで支援を求めることもした。ほかにも利川市の紅茶産業におけるリーディングカンパニーである飛強茶業の邱建紅チーフ製茶師も「冷後渾」の加工技術という難題に大きな関心を寄せていた。

2009年から邱チーフ製茶師は会社の製茶チームを率いて、「冷後渾」のお茶の木の生物学的特性と栽培環境から研究を始め、中国の伝統的な紅茶の加工法をまとめ、研究を繰り返した結果、「冷後渾」の茶葉を原料として作られた「利川紅」は一躍して高級紅茶となり、消費者からの支持を集めた。

当初は誰も手をつけようとしなかったお茶の木が、今日では村民の主な収入源となり、田書記は「産業の発展があってこそ、真に農民たちの増収に繋がるのです」と感慨深く語った。現在、楠木村ではほとんどの世帯がお茶を栽培しており、茶畑の面積は数年前の800ムー余りから2500ムー以上にまで増えており、そのうち「冷後渾」は240ムーを占める。

「私たちの村はすでに貧困から脱却し、村民1人あたりの可処分所得は1万3000元を超えていて、半分以上の世帯が車を持っています」と、田書記は感慨無量といった面持ちで村民の生活状況の改善について語った。現在、茶産業は利川市の茶農家20万世帯が貧困から脱却し、豊かになるための柱の産業となっている。「利川紅」の人気に火がついたことにより、現地の人々たちの暮らしに豊かさがもたらされたのだ。

「北京週報日本語版」2020年9月14日

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