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部屋だけでなく人の心も整える中国の
整理収納アドバイザー
本誌記者・尉紅琛  ·   2020-08-13  ·  ソース:北京週報
タグ: 職業;整理収納;社会
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「業務再開した5月は2件、6月は4件か5件の依頼がありましたが、7月になって急増し、8月はすでに予約でいっぱいになりました」と言う趙千晴さんは現在、毎日夜中の2時まで働いている。

「今年は私たちの協会で整理収納アドバイザーになるために学びたいという人が急増しています」。趙敬さんの本業は大学講師で、整理収納アドバイザーとその研修講師は副業だ。この仕事に従事して5年間で100以上の家庭で整理を行った。2017年、彼女は協会を立ち上げ、整理収納アドバイザーの研修を行っている。

彼女は新型肺炎が整理収納業界を発展させる後押しになったと見ている。「一方では、新型肺炎の対策期間中に多くの業種が影響を受け、たくさんの人が副業を持つ必要性を認識し始めました。また一方で、新型肺炎は人々が家庭生活の重要性を考え、生活上のスキルを身につける必要性を認識するよう促すことにもなりました」。このような状況下で、整理収納アドバイザーは新興の職業として多くの人の視野に入り始めており、「今年は整理収納に関するオンライン授業も非常に人気です」と彼女は語る。

速やかな整備が待たれる業界ルール

趙千晴さんにとって喜びであるのは、今でも仕事で整理収納アドバイザーに理解のない顧客に巡り合うことはあるが、始めたばかりの頃に比べると整理収納業はますます多くの人に知られ、彼女たちの理念もより多くの顧客に認められるようになったことだ。「より良い生活環境とより高い生活の質へのニーズがこの業種を生み出したのです」と彼女は語る。

このほど中国青年報社社会調査センターが18歳から35歳までの若者2000人を対象に行った調査によれば、96.1%の人がもし機会があれば新たな職業に就きたいと回答した。また、趙千晴さんによれば、最近彼女が所属するチームに加わったのはほとんどが若者で、「95後」(1995年から1999年生まれ)がメインであり、今年の大学新卒生も含まれている。

2019年4月以降、中国では38の職業が新たに生まれた。整理収納アドバイザーは国が定める新たな職業にはまだ含まれていないが、新興の職業に対する国の力強いサポートはこの仕事の発展をさらに促すと趙敬さんは考えている。しかし同時に、現在の中国国内における整理収納アドバイザー業界は未成熟で、明確な業種の基準や規範がないと彼女は言う。また、整理収納市場全体の良好な発展を促すために国が関連する政策的保障を完備することを彼女は願っている。(文中に登場する趙千晴さんは本人の希望により仮名) 

「北京週報日本語版」2020年8月13日

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