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中国で複数の職業を兼務する「スラッシャー」、なぜますます増加?
  ·   2020-07-02  ·  ソース:人民網
タグ: 職業;若者;経済
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「ピアノが弾けない編集者は、よいカメラマンとはいえない」、「『スラッシャー』でなければ、90後(1990年代)生まれだなんて恥ずかしくて言えない」。現在、複数の職業を兼務する「スラッシャー」が一種の「トレンド」のシンボルになっている。今年に入って新型コロナウイルス感染症が発生すると、こうした「スラッシャー」がますます増加した。

「スラッシャー」とは、一見ただ肩書が増えただけのようだが、実際には経済社会の変革と個人の観念の転換などさまざまな要素が生み出した化学反応だ。現代の若者達の前に広がる多肢選択問題であり、働く若者の大多数は何らかの答えを出さなければならない。

「スラッシャー」はどうやって生まれた?

「スラッシャー」は「スラッシュ」(「/」)から来ており、米国のコラムニストのマーシー・アルボアーが著作「ワンパーソン/マルチプルキャリア」の中で打ち出した概念であり、いくつもの職業や肩書をもつ人を指す。「スラッシュ」の概念は中国に入るとたちまち若者文化と融合し、若者層の一種の流行トレンド、生活態度となり、SNSを席巻した。

18歳から35歳までの若者1988人を対象に行った調査では、回答者の52.3%が、「自分の周囲に「スラッシャー」がいる」と答えた。清研智庫をはじめとするシンクタンクが発表した「2019年兼業若者金融ニーズ調査研究」によると、全国の若者層の中で主業務を持つ兼職者や起業者という「スラッシャー」はすでに8千万人を超え、80後(1980年代生まれ)から95前(1995年以前生まれ)の年代、高学歴の人が中心だという。

「スラッシャー」はなぜ急に増加した?

上海社会科学院青少年研究所の楊雄所長は、「『スラッシャー』は社会の開放、進歩、変革によって必然的にもたらされたものだ。現在の私たちの良好で開放的な社会環境により、若者の考え方はますます開放的になり、興味はますます広くなり、選択の可能性はますます大きくなった」との見方を示した。

「スラッシャー」は新興業態の急速発展の産物だという見方がある。経済発展と産業高度化にともない、メイクの達人、有料コンサルタント、デジタル化管理士などの新興の職業が勢いよく発展し、複数の職業をもつ人により大きな可能性を提供した。同時に、インターネット技術の進歩と運用は、生産の組織形態を大きく変え、労働現場のしばりから人々を解放した。個人が独立したサービス提供事業者になることが可能になり、「スラッシャー」が「育つ土壌」が整った。

目下、モバイルインターネットプラットフォームの高速発展が臨時的な仕事の分配効率を著しく高め、「アルバイト」の受け手と規模を拡大し、「バイト経済」を形成した。兼業の食品デリバリー、荷物配送から、兼業のデザイン、著作、翻訳・通訳、知識・技能の共有まで、「バイト経済」の中で多くの「スラッシャー」が登場した。「スラッシャー」は経済社会発展が付与した多様な選択肢であると同時に、翻って経済社会の発展を支え、大きな環境に若者の活力と気概を注入するものとなった。

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