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祝いの席には不参加、名刺交換も握手もしない中国の納棺師
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· 2019-11-26 · ソース:人民網 |
タグ: 職業;学校;社会 | 印刷 |
解さんは卒業後、納棺師になりたいと思っている。しかし、同学科に入学したいと言った時、両親は冗談を言っていると思ったようで、「母親は教師の説明を聞いて、中立の立場を取ったけど、父親は『この職業を選ぶと、旧正月の時に親戚の家に入れてもらえなくなるかもしれない』と反対の姿勢を崩さなかった」と話す。
解さんと比べると、王晨さんがこの道を選ぶのはスムーズだったという。なぜなら、安徽省淮南市に実家がある王晨さんの父親は葬儀会社の共同経営者であり、遺体の移送や葬儀の企画、火葬の手配などのサービスを提供している。王晨さんがこの学科を選んだのはそんな父親の影響もあり、「仕事を見つけやすい」と考えたことも理由だったという。
多くの別れを見て今あるものを一層大切にすること学ぶ
王旭さん(25)は、合肥市葬儀館の納棺師のリーダー。この仕事に就いてからこれまで約3年間で数万人の遺体を見送った。まだ小さな子供もいれば、働き盛りの成人、天寿を全うした高齢者までおり、そうした遺体を目にするたびに命の大切さを感じるという。
「葬儀館は、私にとって社会の万華鏡。社会でどんな地位についていたとしても、ここでは人の本性を見ることができる。非常にとげのある話し方をする遺族もいれば、とても分別がある遺族、取り乱している遺族、とても落ち着いていて穏やかな遺族など、いろんな遺族に会ってきた」と王旭さん。
そして、「明日なにが起きるのか、そして誰が先に亡くなるのか、誰も知らない。命を大切に思う気持ちがこの仕事で得られた一番の財産」と話す。
以前、ある男性から癌で亡くなった30歳すぎの妻の身づくろいを「自分で整えたい」と言われ、戸惑ったことがあったという。規定に反するため、王旭さんは上司に報告したところ、上司は事情を理解し、特例としてその希望をかなえることに同意したという。その男性は涙を必死にこらえながら、やさしい手つきで、妻の髪を洗い、化粧を施し、着衣を整えていたという。
王旭さんは、「たくさんすぎるほどの別れを目にしてきたので、今目の前にあるすべてのものをより一層大切にしたいと思っている」とした。(編集KN)
「人民網日本語版」2019年11月26日
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