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中国の独身人口が2億超 成長し続ける「おひとりさま」消費
  ·   2019-09-11  ·  ソース:人民網
タグ: 独身;結婚;社会
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〇巨大なポテンシャルを持つビジネス 

ある調査会社の統計データによると、独身者のうち57.69%は、「孤独を紛らわすために消費を行っている」としており、「孤独の解消を目的として消費することはない」とした人は15.68%にとどまった。

アリババが発表した「中国空の巣青年図鑑」によると、独身者の多くは、「高給の職業」に従事しており、これらの人々は、かなり高い消費能力を備えているだけではなく、よりオープンな消費観を持っており、より大胆な消費行動をする。

膨大な数に上る「お金と時間が有り余っている」独身者によって、巨大な市場ニーズがもたらされている。あるSNSメディアが1万人をうわまわる職場人に対して実施した「孤独感」をめぐる調査によると、独身者の75%は、「孤独を解消するために毎月最低1千元を消費する」と答えた。

消費市場における「おひとりさま経済」の興隆は、多くのデータからも読み取れる。2017年、フードデリバリー「美団外売」を1億3千万人の独身者が利用した。2018年、中国のオンラインゲーム利用者数は6億2600万人に達した。また、さまざまな研究から、ゲームは孤独を解消するための重要なツールであり、「おひとりさま消費」のうち、ゲームへの投入額は50%を占めている。2019年、独身者による「七夕」旅行は、前年同期比48%増加した。

ある専門家は、「独身人口の消費は、パーソナライズ化、簡便化、ハイエンド化、自己充足化、心理的ななぐさめという五大特徴を備えている。今後、可処分所得の向上に伴い、独身者群の『おひとりさま消費』は、『基本的生活必需品』から、『心の要求を満たすための商品』へのアップグレードを遂げるだろう」と指摘している。

〇「孤独ゆえに消費する」では、真の楽しみは得られない 

「おひとりさま経済」が興り、人気を博していることで、市場に新たなビジネスチャンスが生まれた。また、それによって、独身者群や独身という現象に対して、社会が新たな認識をもつようになった。

吉林省儒学研究会の于天罡副会長は、「人類には、『群居性』と『社会性』という特徴があり、この2つの特徴から離れると、ある種の生理的・心理的問題が生じる恐れがある。経済社会発展の実状から見て、『おひとりさま経済』は客観的に存在しており、注目に値するものであり、効果的に供給されるべきものではあるが、過度に騒ぎ立てるべきではない」との見方を示した。

社会学専門家の多くは、「『おひとりさま経済』を過剰に持ち上げると、若者に誤った考え方に誘導してしまう危険性がある」と指摘している。

実のところ、「おひとりさま経済」は、つい最近誕生した経済現象ではない。離婚率の上昇と婚姻率の低下、都市に住みつく若者たち、加速し続ける生活リズム、人間関係を開拓・維持するための時間や精力コストの継続的な高まりなどを受け、ますます多くの人々が「おひとりさま」の常態化を余儀なくされている。このうち一部の人は、多様化した消費行動によって孤独感を解消するようになり、その気運に乗じて「おひとりさま経済」が誕生した。

調査研究データによると、現在、成人の独身者のうち、未婚者は1億4千万人に上るが、そのうち92%の人は、独身という状態を心から受け入れている訳ではない。

これに対して、ある専門家は「『おひとりさま経済』は、独身であることに気づき、独身であることに身を任せたり、さらには独身に迎合することではなく、独身者群のニーズに的を絞り、商品とサービスを提供することで、彼らの孤独感を効果的に解消するという役目を担っている。正真正銘の『おひとりさま経済』は、独身者がさらに健康になり、さらに豊かな生活を享受するよう後押ししなければならない」との見解を示した。(編集KM)

「人民網日本語版」2019年9月11日

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