サプライチェーンで世界と繋がる大連自動車埠頭


「一帯一路」構想における中国東北部の窓口・大連は、天然の良港に恵まれた港湾都市として知られています。市内には大小さまざまな港がありますが、その中でもいま特に大きな発展を見せているのが遼寧自由貿易試験区内にある大連自動車埠頭です。付近には日産自動車の中国合弁会社・東風日産の工場があり、また港湾設立の出資には日本郵船も加わるなど、日本との縁が非常に大きい港でもあります。
大連自動車埠頭における自動車の出入台数は、2018年には82万6000台を記録。これまでの累計では440万台に達しています。さらに現在、市場の発展と船舶の大型化に対応するために港の整備がより一層進められており、出荷台数は今後ますます伸びることが予測されています。
大連自動車埠頭の10数年に及ぶ発展は、協力・ウィンウィンを基礎として中国のみならず東アジア、ひいては世界の自動車物流システムとサプライチェーンに大きなメリットをもたらしてきました。また同時に、中国が推進する東北部の産業振興においても、その基礎となるインフラとして欠かせない役割を果たしています。
中国だけでなく日本やヨーロッパ、アメリカ、中東など世界中の港と海路で繋がる大連。その重要性は対外開放を推し進める今日の中国において、ますます大きなものとなっているのです。
「北京週報日本語版」2019年9月16日