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質の高い発展へと進む 遼寧省を訪ねて
本誌記者・植野友和  ·   2019-09-16  ·  ソース:北京週報
タグ: 質の高い発展;遼寧省;社会
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農村観光で成功を収める「大梨樹村」

北京週報遼寧省取材班は瀋陽を離れて一路、中朝国境の街丹東へ。その途中、丹東の手前約60キロほどの位置にある鳳城市大梨樹村へ立ち寄りました。 

この村は、今でこそ美しい自然や豊富な観光資源で知られ、周辺地域だけでなく中国全土から多くの人々が訪れる遼寧省でも指折りの豊かな村となりましたが、30年前は貧しい山村だったのです。 

発展のきっかけとなったのは、村人たちから「老書記」と親しまれたひとりの人物の呼びかけでした。その今は亡き「老書記」こと故毛豊美氏が合言葉としたのは、「干」(やろう!)。一生懸命働き、豊かさをその手で勝ち取ることの大事さを訴え続けたのでした。 

今日大梨樹村を訪れると、山肌一体に美しく整備された果樹園や隅々まで人の手が行き届いた田畑から、村民たちがいかに奮起し、豊かな村作りのために汗を流したかをうかがい知ることができます。 

また、村の人々の明るい表情や素朴だけれどゆとりのある暮らしぶりから、村民たちが幸福感に満ちた生活を送っていることが感じ取れます。これは大梨樹村がただ農業だけをなりわいとするだけでなく、農村観光の面でも成功を収めており、村の人々の懐を豊かにしていることが大きな理由として挙げられるでしょう。実際、村の大通りは夜遅くまで観光客が絶えることがなく、とても山奥の小さな村とは思えないほどの賑わいを取材スタッフは目の当たりにしました。また、日がとっぷり暮れてからも忙しく働く村民たちの姿がとても印象的でした。労働こそが豊かさの源であると熱く村人を説いて回った老書記の「干」の精神は、今日も村民たちの心にしっかりと根づいているのです。 

日本では農村地域の過疎や高齢化が大きな問題となっていますが、それらは中国の農村も同じく直面している事象です。大梨樹村の成功例は、日中を問わず現代の農村が抱える難題を解くヒントがあるように感じました。

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