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「結婚したがらない」中国の若者、その理由は?
  ·   2019-08-21  ·  ソース:人民網
タグ: 結婚;若者;社会
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「この前彼と別れました。卒業後1年以内に結婚したいと彼が求めてきたからです。でも、私は結婚したくありません」。こう話す劉夢さんは、北京の大学院に通う23歳の女性で、来年修士課程を修了する。5年前から交際していた彼のことは大好きだ。だが卒業後1年以内に結婚することは、到底受け入れられないという。人民日報海外版が報じた。

結婚して子供を産むことに対する焦りはもはや持っておらず、ましてや人生における必須の選択であるとも思っていない。北京大学社会学部の李建新教授は、「早く結婚して子供を産み、子供が多いほど幸せという、先祖代々受け継がれてきた伝統的な結婚・出産観は、もはや過去のものとなった。個人主義時代における結婚・出産観が、従来の家族主義にもとづくものに取って代わりつつある」と指摘している。

〇「結婚しない」のは、「貧乏」だから?

若者の多くは、「結婚しない原因は、貧乏だ」としている。「貧乏」という言葉は冗談味を帯びているが、その背後には、より複雑な社会的要因が潜んでいる。

公務員として3年間働いてきた張帥さんは、現在のところ結婚は考えていないという。「今の結婚は、相手にマイホームやマイカーの有無といった物質的条件を求める傾向がある。恋愛・結婚になぜマイホームが必要なのか、私にはどうしてもわからない。しかし、誰もがこのような認識を持っており、それが当たり前だと考えている」と張さん。

有名な心理カウンセラーの周若愚さんは、「今の社会は、結婚における幸福というものが、マイカー・マイホーム・結納品など、あまりにも多くの物質的条件でがんじがらめになっている。さらに、一部の恋愛関係のセルフメディアが発表した文章も、理想の相手の条件を高め続けるため、現代の若者自身も影響を受けて結婚に対する期待が高くなり、条件に適う相手をみつけることができなくなってしまった」と指摘した。

多くの人々、とくに男性は、「キャリア上での成功や社会的地位の獲得が実現してはじめて、具体的に結婚相手を探す時間ができ、費用を備えることができる」と考えている。周若愚さんは、「実際のところ、マイカー・マイホーム・高学歴・安定した仕事が揃わなければ結婚できないのであれば、おそらくほとんどの人は、40歳にならないと結婚条件に達することはできないだろう」とため息まじりに話した。

メディア関係の仕事をしている李佳さん(女性)は、30歳になったばかりで、安定した収入があり、普段は仕事・フィットネス・読書にいそしみ、休暇には一人で旅行を楽しんでいる。彼女のように、多くの女性は、クオリティの高い独身生活を送っており、周囲の友人の実例から、結婚後は自分の生活レベルが下がることを心配している。今回取材をした女性からも、「一人の生活はとても快適。なのに一緒に苦労を味わう相手をわざわざ見つける必要があるの?」、「結婚したら、ケチケチ節約する家庭の主婦にならなければならないことがとても怖い」といった声が数多く聞かれた。

〇結婚と仕事、両立のコツは?

これまで、人々はよく、「結婚は人生・愛情の墓場だ」と嘆いていた。結婚すると、嫁姑関係、子供の教育、家計のやりくりなど、細々した家庭内の問題によって、2人のロマンチックな愛情が薄れ、日常的な生活の雑事に追われる羽目になる。しかし、現代社会において、若者が結婚生活の些末な事柄よりも心配していることは、結婚と自己実現との間の矛盾という問題だ。

劉夢さんによると、彼女の理想の結婚年齢は、30歳から35歳の間という。それまでは、より多くのエネルギーを仕事に注ぎ、35歳までに自分の夢を実現させなければならないと考えている。彼女の夢は、世界一周旅行をすることと、自分のフラワーショップかコーヒーショップを持つことだという。「35歳までに夢を実現できなくても、後悔はしないだろう。その時には今結婚するよりも喜んで家庭に入れると思う」と劉さんはしっかりした口調で話した。

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