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留学先から帰国する人の数8%増 多くの留学生が帰国を希望
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· 2019-04-23 · ソース:人民網 |
タグ: 留学生;就職;社会 | 印刷 |
中国教育部(省)の統計データによると、2018年度に中国から出国し、海外で学ぶ留学生の総数は66万2100人に上った。2017年度のデータと比較すると、2018年度の留学生数は5万3700人(8.83%)増加した。一方、留学を終えて帰国した人は、前年比3万8500人(8%)増加した。人民日報海外版が伝えた。
専門家は、国力の増強と国内経済の急成長に伴い、留学先から帰国し、母国で働くという選択をする中国人留学生が、増加傾向にあるとの見方を示している。
〇帰国か、それとも留学先に留まるか?
「帰国して仕事に就くか、はたまた海外に留まるか」―これは、海外で学んだ中国人留学生が、卒業する際に答えを出さなければならない必須問題だ。
曲銘碩さんは、先月、留学先の九州産業大学を卒業した。彼女は、自分が学んできた語学や知識を大いに生かせる仕事をすることを望んでいる。「帰国して就職するか否かは、主に、留学生の個人的な競争力によって左右される。自分は日本に残って仕事をするという道を選んだ。中国語と日本語、英語の3ヶ国語を自由に操れるので、日本の方が良い仕事に就くチャンスがあると判断した」と曲さん。
また、帰国する留学生が増加するのに伴い、海外帰国組の間での就職競争が激化している。このような情勢も、留学生が帰国して就職するか否かを決める上での重要な検討事項なっている。
英サウサンプトン大学に留学中の王子君さんは、「海外から帰国して就職することに大きなプレッシャーを感じている。北京・上海・広州などの一線都市での就職や有名企業への就職を希望すれば、就職競争は熾烈極まるものになるだろう。だが、二・三線都市や中小企業を選べば、就職チャンスは少し多くなり、就職のプレッシャーもやや小さくなる」との見通しを示した。
オーストラリアのシドニー大学で学んでいる許暁雨さんは、「私は数学を専攻している。大学で研究者か教員になることが妥当な道だと思う。だが、有名大学で職を得ることは、決して容易ではない。海外帰国者を募集する大学は多いが、応募の条件として、ほとんど実務の経験が求められる。結局、学生が選ぶ専攻がさまざまであるように、選ぶ道もさまざまだ」と話した。
〇キャリアプランをしっかりと立てるべき
英国への留学経験がある王静さんによると、ますます多くの学生が帰国して就職する道を選択することは、必然的な傾向だという。「国の発展に伴い、帰国して就職することを選ぶ学生が増えてきており、また、本国で就職した場合、経験を積めるチャンスが非常に多い。だが同時に、就職競争がどんどん激しくなるのも必然の成り行きといえる。そのために事前に自分のキャリアプランをしっかりと立て、自分の長所を伸ばし短所を克服してはじめて、競争の中で自分の才能を際立たせることができる」と王さんは強調した。
啓徳教育集団が北京でこのほど発表した「啓徳2019年中国学生の留学意向に関する調査報告」によると、留学の意向をもつ学生の半数以上が、「留学前にキャリアプランを立てることは極めて重要」と考えており、ほとんどの学生が留学する前に、すでにキャリアプランの青写真を完成させている。キャリア発展における優先事項に関しては、「専攻を活かした仕事に就く」ことを最優先させる人の割合が最も多く、76.5%を占め、「職業の将来性」、「専攻の就職率」、「報酬」がこれに続いた。
許暁雨さんは、「今、留学経験がある学生は非常に多く、『海外帰国組』という肩書だけでは、絶対的優位に立つことはできない。また、国内で学んだ同年齢の人と比べ、留学から帰国してキャリア発展を目指す留学生は、相対的に、国内組より学友といったリソースが不足しており、人脈の面でも優位に立てない。だが、このような状況でも、国内経済・社会の急成長を考えると、私はやはり帰国して仕事に就きたい。この願いをかなえるためには、やはりキャリアプランを早めにしっかりと立てることが必要だ」との見方を示した。(編集KM)
「人民網日本語版」2019年4月23日
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