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生涯現役社会を目指す日本、高齢者が有意義に暮らせる社会とは?
  ·   2018-10-15  ·  ソース:
タグ: 社会保障;高齢者;社会
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中国では、農村の高齢化と都市の高齢化が実は全く異なる問題となっている。農村の多くの人が都市に出稼ぎして、介護などの仕事をしている。一方、一線都市の住民は往々にしてその種の仕事をしたがらない。世界各地では、シルバー事業に携わっている人は、二つのケースに分かれている。一つは、大家族を養うために、お金を家や子供に送っているというケース。もう一つは、親の介護のために仕事を辞めた後に、元の仕事に戻りたいと希望しているものの、必要な技術や人脈などが変化していて戻ることができないが、すでに高齢者介護のエキスパートとしての条件を備えており、医療問題の処理の仕方や高齢者との意思の疎通に長けるようになっているため、その仕事に携わるようになったというケースだ。米国で介護の仕事に携わっている人の多くは、自分の親の介護をし、親が亡くなった後に、他の家庭の高齢者の介護をしてお金を稼いでいる。これは、中国においては、実際には大きなビジネスチャンスとなる。

老後の生活を有意義にし、孤独にならない方法は? 

多くの人は仕事をしている時は退職後の生活について考えるものの、実際に退職すると、とても孤独だという人も多い。中国では特にそのような男性が多い。そうしたケースの原因は何なのだろうか?

それについて、フィッシュマン氏は、「その問題は、私が今研究している、『友情』というテーマと密接な関係がある。私は老衰というテーマを研究した後、友情についても深く考えるようになった。家庭という小さな世界では、友情がとても重要になる。何人家族かを自分で決めることはできないが、どれだけの友人を作るかは自分で決めることができる。一生関係が続く友人というのは少ないかもしれないが、友人関係は誰にとっても必要なものだ。実際には、友情というのは、社会にとっても一つのテーマであり、社会は多くの人がつながりやすい環境を創り出すべきだ。また、学校も友情を育むようサポートすべきだ」と指摘する。

孤独な男性という問題は確かに存在する。年配の男性は退職すると、友人とのつながりがなくなりやすい。その点で女性は、仕事関係以外でつながる友人のネットワークがあるため、退職後も有意義な生活を送ることが容易だ。ただ、友人が少ない男性は、自分から「寂しい」とは言いだしにくいものだ。病気になっても、あまり知られたくないため、友人に電話をかけるのをためらうという場合もある。これは、文化的タブーであって特に東アジアでよく見られる。もし、病気がうつ病などの精神疾患である場合、事態はさらに深刻になる。日本には青木ヶ原という自殺の名所があり、おそらく退職して病気になったり、孤独を感じたりした男性がそこで自殺するというケースが多発している。孤独という問題は、中国だけでなく、世界中に存在している。

最も重要なのは、2つの面における人々の意識だ。その1つは、孤独を解消するために努力すること。これは、近所の人同士で声を掛け合うなど簡単に行うことができる。2つ目は、精神疾患も病気の一種であるという意識だ。恥ずかしさから、それを悪化させてはならない。また、高齢者ができるだけ仕事を続けるというのも重要で、退職する時期をおそくすることも必要だ。(編集KN)

「人民網日本語版」2018年10月15日

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