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世界人口は2050年に98億人 高齢化進み生態系に脅威
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· 2018-07-17 · ソース: |
タグ: 高齢化;生態環境;社会 | 印刷 |
▽生態環境への脅威が増大
物理学関連の情報サイトPhys.orgがこのほど指摘したところによると、人口の持続的増加が地球に極めて大きな負担を与えるという。長年にわたり、人類は帯水層、氷床、肥沃な土壌、森林、漁業資源、海洋なども含めて、地球の枯渇性資源(再生不能資源)の「備蓄残高」を利用し続け、資源を消費し、資源を汚染してきた。
豊かな国の消費が人口数と釣り合っていないということがある。環境シンクタンクのワールドウォッチ研究所が提供したデータをみると、生活のニーズを満たすには、地球上のすべての人に1人あたり1.9ヘクタールの土地が必要だが、米国人は平均約9.7ヘクタールを利用している。米国人が標準とする生活を送るなら、地球が養える人口は最大でも現在の約5分の1の15億人だけだという。
水も非常に重要だ。生物学の観点からみると、成人1人あたりの一日の必要量は1ガロン(約3.7~4.6リットル)だ。だが2010年現在で米国人は3550億ガロンを消費し、1人一日あたり1000ガロンを消費した。このうち半分は発電に、3分の1は灌漑に利用され、約10分の1が風呂やトイレ、洗濯と調理、芝生の水やりなど家庭で利用された。
世界保健機関(WHO)が提供したデータでは、世界の水の総供給量(淡水湖と河川を含む)は約9万1千立方キロメートルに上る。現在、世界では21億人が安全な水を飲むことができず、45億人が管理された衛生施設を持たずにいる。工業化を果たした国であっても、水源が病原体、肥料、殺虫剤、重金属などで汚染される可能性がある。
人為的な要因による気候変動はすべてを圧倒する脅威であり、人口増加がこうした脅威を助長することは明らかだ。気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の予測では、今世紀中の地球の温度上昇を2度以内に食い止めるという目標を達成するには、50年までに温室効果ガスの排出量を40~70%削減するとともに、2011年までにほぼゼロにしなければならない。IPCCは、「地球という観点からみると、経済と人口増加が引き続き化石燃料の燃焼により生じる二酸化炭素排出量増加の最も重要な原因になる」との見方を示す。(編集KS)
「人民網日本語版」2018年7月16日
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