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訪欧中国人観光客数、今年は延べ550万人の見込み
  ·   2017-04-11  ·  ソース:
タグ: 中国人観光客;欧州観光;社会
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欧州旅行の目的地都市は、中国人観光客にとって、好感と憧れの対象となっている。中国人観光客の間で最も人気が高い欧州トップ20ヶ国のうちトップ3は、イタリア・ドイツ・英国だった。ローマ、ロンドン、フランクフルト、パリ、バルセロナは中国人観光客に最も人気がある欧州都市だ。東欧のウィーン、プラハ、ワルシャワや北欧のアムステルダム、ヘルシンキも中国人観光客の間で人気が高い欧州の新興観光都市となっている。

現在、中国人観光客による欧州旅行は、多数の国を巡る従来の観光パターンから脱却して、クオリティと心地良さを追求する体験型中心の発展すう勢にだんだんと変わりつつある。例えば、1ヶ国あるいは2ヶ国だけを探訪するツアーが今年第1四半期にかなり目立ち、1ヶ国だけを訪れるツアーが前年同期比88%、2ヶ国周遊ツアーが同15%、それぞれ増加した。東欧市場の増加スピードがとりわけ顕著で、同97%と激増した。「高級欧州観光市場」としての立場を一貫している北欧は今年第1四半期、約20%の成長率を実現した。国内で氷雪観光ブームが起こったことも、北欧旅行ブームを後押しする一因となっている。

〇今後も増加する欧州観光 

欧州を訪れる中国人観光客のうち、女性が65%を占めている。この傾向は、他の国々とは一線を画した大きな特徴となっている。これは、家庭・社会での中国女性の地位が高まり続けていることを意味しており、財務掌握力と自由度が大幅に改善されたことを示している。また、旅行を通じて見識を広める・学識を高める・品位を向上させることを女性が強く望んでいることの現れでもある。

現在、欧州を訪れる中国人観光客は、北京、上海、広州、深センなどの一線都市の住民が主流で、全体の50%を占めている。増加スピードから見ると、一線都市は依然として他の都市をリードしているが、四線都市住民の増加率も50%近くに達しており、一線都市と肩を並べている。今年第1四半期、国内出発都市の統計データによると、上海・北京の両都市から海外に出発した旅行者の割合は全体の約80%に達した。欧州を訪れた中国人観光客の増加スピードが最も速い都市は深センで、南京、杭州、厦門(アモイ)などの新興出発都市の増加スピードも目覚ましい。中国人観光客の訪欧旅行により多くの便宜性とスピード性が提供されたことは、国内における訪欧観光市場の発展に対してさらなる刺激となった。

欧州観光の成長がここ数年続いていることから、中国人観光客の間で「現地集合」方式の旅行スタイルがだんだんと生じている。統計データによると、今年第1四半期、「現地集合」型ツアーは前年同期比200%増加し、ロンドン・パリ・ミラノ・レイキャビクの増加がとりわけ目立った。このような観光スタイルの今後の潜在力と市場空間は極めて大きいといえる。

このほか、子供を連れての欧州ファミリー旅行も年々増加傾向にあり、消費の潜在力が徐々に顕著なものとなっており、成長の見通しもかなり大きい。今年の第1四半期、欧州を訪れた未成年者の割合は前年同期比で4ポイント上昇した。

欧州観光は、間もなく年間のピークを迎える。市場における増加量は第2・第3四半期にピークとなる。報告によると、欧州観光の年間発展すう勢と国内の実情を総合的にみると、欧州を訪れる中国人観光客数は今年、前年比約10%増の延べ550万人に達する見通しという。(編集KM)

「人民網日本語版」2017年4月11日

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