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数字で読み解く中国流動人口 人数は2.4億、7割が東部に集中
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· 2016-10-21 |
タグ: 人口;結婚;社会 | 印刷 |
○人口の流出によって発生する問題は?―農村にあまねく存在する「留守児童」「留守老人」
人口流出によってもたらされる大きな社会問題は、留守児童と留守老人があまねく存在するようになったことだ。国家衛生・計画出産委員会は、2015年12月から2016年1月にかけて、河北、遼寧、吉林、黒竜江、江蘇、浙江、安徽、河南、広東、四川の10省に対して、流動人口流出地における衛生・計画出産サービスをめぐるモニタリング調査を実施した。
調査の結果、留守児童(親が都市部に出稼ぎに行き、 農村部に取り残された0歳から17歳までの子どもたち)が農村の児童総数に占める割合は35.6%を占めた。このうち、省外に流出する人口が多い安徽・河南・四川などの省では、留守児童の割合はとりわけ高く、43.8%に上った。このほか、青年・壮年層の労働力が外地に流出することで、「留守老人」も増加傾向にあり、留守老人は高齢者全体の31.8%を占めるまでとなった。
○農村の結婚難がいっそう激化
人口の流動は、結婚適齢期人口の構成に変化をもたらした。特に、かなりの年齢になっても未婚のままという現象が目立っている。農村では、35歳以上の未婚者の割合は2%で、男女差がかなり際立っており、男性の未婚率は3.9%、女性は0.2%。女性が配偶者を選ぶ際の条件が高くなっていることと、結婚に要するコストがどんどん上昇している状況から、農村に住む年齢の高い未婚男性は、他の男性群に比べ、女性の配偶者選びの対象から簡単に除外されるグループになっている。(編集KM)
「人民網日本語版」2016年10月20日
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