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中国26省1192県が洪水災害に見舞われる
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· 2016-07-05 · ソース: |
タグ: 災害;洪水;社会 | 印刷 |
中国中央気象台は3日午前6時、豪雨オレンジ色警報を継続して発令した。6月30日以来、湖北、安徽、江蘇など長江中・下流域に強い雨が降り続けており、降水量250ミリメートルを上回る地域の面積は6万平方キロメートルに達し、多くの地域で降水量の過去最高記録が更新されている。総合的な評価によれば、今回の降雨は、増水期に入ってから、長江中・下流域で最も強い降りとなっている。人民日報が報じた。
中国国家洪水・干ばつ対策総指揮部弁公室(国家防弁)の張家団報道官は、今回の強い降雨について、「先月30日以降、長江中・下流域、長江・淮河流域、南西地域の東部などの各地で増水期において最も激しい降雨が観測された。今回の強い降雨は、四川、重慶、湖南、湖北、陝西、河南、安徽など15省(自治区・直轄市)に及び、降水量が100ミリメートルを上回った地域の面積は29万平方メートル、50ミリを上回った地域は69万平方メートルにそれぞれ達した。安徽中南部、湖北東部、江蘇南部の降水量についてはいずれも200ミリメートルを超えている。湖北省武漢市の新洲区や黄陂区の多くの場所で堤防が決壊、安徽省でも、中・小河川の堤防や、危険性を抱えるダムや小型ダム、一般堤防など374カ所で危険な状態に陥っている」と説明した。
大きな川での増水傾向が厳しくなっており、持続的な強い降雨の影響で、長江や松花江、淮河では大規模な洪水が発生する可能性が高まっている。それ以前の段階で水位がすでにかなり上昇していたため、長江の水位は今回の降雨で急上昇、7月1日には長江で今年初めての洪水が発生した。3日午後3時には、長江下流の本流にある大通観測所で水位が警戒ラインを上回り、長江で2回目の洪水が発生。長江中・下流の本流の蓮花塘から大通江区間、洞庭湖、■陽湖(■は番へんにおおざと)では、3日から5日までの水位が軒並み警戒ラインを超える見込みとなっている。太湖の水位は、3日、安全ライン(4.65メートル)を超え、ゆっくりと上昇を続けている。淮河上・中流の本流の水位も、今後数日間は警戒ラインを超える可能性が高く、洪水に対する警戒が高まっている。
○26省(区・市)の1千県以上で洪水や冠水の被害 各地で洪水対策緊急措置を発令
国家洪水・干ばつ対策総指揮部は6月30日、洪水対策緊急措置をレベル4からレベル3に引き上げた。流域の洪水対策総指揮部と関連地域も相次ぎ、緊急措置を発令した。太湖洪水対策総指揮部は洪水対策2級緊急措置を、長江洪水対策総指揮部は同3級緊急措置を、淮河洪水対策総指揮部は同4級緊急措置を、それぞれ発動した。湖北、湖南、安徽、江蘇、貴州の5省は、洪水対策3級緊急措置を発動した。
深刻な増水状況に直面している各地では、施工措置とそれ以外の措置を組み合わせ、溢れた水の排水やダム放流、水量調節を実施し、科学的な水利対策を講じている。長江三峡ダムは、洪水に備え、前倒しで220億立方メートルの貯蔵水を放流した。毎秒3万立方メートルを放水することで、長江の今年初の洪水を効果的に抑制、最大放流率は40%に達し、これにより下流の水位は1.5メートルから2メートル下がった。梅雨に入ってからは、太湖洪水対策総指揮部が太浦閘と望亭の水門で太湖の超過洪水6億8200万立方キロメートルを放水した。安徽省は、東大■蓄洪区(流れ出した水を一時的に貯めるエリア、■は土へんに于)を利用して超過洪水2億3千万立方キロメートルを調節、巣湖の洪水に対するプレッシャーを軽減した。
また、山津波モニタリング警報システムと群測群防体制を運用することで、河川洪水や山津波による死傷者の発生を効果的に予防、軽減している。3日の時点で、全国26省(自治区・直轄市)1192県で洪水・冠水災害被害が発生、農作物被災面積は294万2千ヘクタール、被災者は3282万人、一時避難者は148万人、災害による死者は186人、行方不明者は45人、倒壊家屋は5万6千棟、直接経済損失は約506億元(1元は約15.4円)に上った。2000年以降の同期平均と比較すると、被災面積は6%、被災者は33%、死者は47%、倒壊家屋は76%とそれぞれ少なかったが、直接経済損失は51%多かった。(編集KM)
「人民網日本語版」2016年7月4日
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