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日本の「あなたの姓にする」という愛し方
  ·   2016-04-18  ·  ソース:人民網
タグ: 結婚;日本;社会
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ここ数日、ある感動の物語がネットで話題になっている。日本の福島県いわき市にある国際結婚夫婦が暮らしていた。夫は日本人で妻は中国人だった。幸せな結婚生活を送っていたが、2人は3・11東日本大地震でそれぞれに大きな精神的ダメージを受けて離婚に至ってしまった。しかし、中国では「1日夫婦であったものは百日の恩愛の情がつづく」と言われるように、2人は感情はすべてを乗り切り、再婚を決意、この際、夫側は妻の姓に変更するという日本の男性にとって「異常な」行動をとった。新華網が伝えた。

結婚後の名字変更は絶対?外国人が日本で有する「特権」

日本の法律では、夫婦双方が日本人である場合、結婚後の「夫婦別姓」は許されておらず、どちらか一方の姓に統一しなければならいと決められている。しかし、一方が日本人で、もう一方が未帰化の外国人であれば、それぞれの姓を保留しても良いとされている。また、国際結婚の際、日本人側は結婚後相手の姓への変更を申請することも可能だ。例えば、田中花子さんが王小剛さんに嫁いだ場合、王花子さんに変更できるというもの。しかし、外国人側は帰化していない状況では日本側の姓に変更することは許されていない。帰化していない王小剛さんは申請しても田中小剛さんにはなれないのだ。

姓はどちらか一方に統一 制度上は完全平等

日本では結婚すれば女性は男性の姓に変更する、これが多くの中国人にとってのイメージではないだろうか。皆のアイドル山口百恵が結婚後三浦百恵になってしまったように。

しかし、結婚後どちらの姓にするのかは、日本の法律では平等に扱われている。選択の方法もいたってシンプルで、申請書類にある「夫の姓」と「妻の姓」どちらか一方にチェックを入れる、たったそれだけのことだ。そのチェックで戸籍上の世帯主が決まり、将来の子供はその姓になる。法的には平等であるにも関わらず、現実には結婚した夫婦の90%以上が夫側の姓に統一されており、男尊女卑の社会現象は依然鮮明に残っているのだ。

日本人女性の地位は低いのか?夫が「嫁げ」ばそうならない

多くの日本人女性が夫の姓に変更し、夫より一段低い日々を送ることになっているが、一部の女性は意識的に夫に自分の姓に変更させている。日本の政界の「鉄の女」である田中真紀子氏がその例で、夫鈴木直紀氏は結婚後田中直紀に変更している。このパターンは日本では「婿取り婚」と呼ばれている。

日本の上流社会、とりわけ政界では、男性側が「豪族」に婿入りする例は珍しいものではない。小渕克陽氏は小渕恵三元首相家の娘婿で、日本の政界で最年少(34歳)の入閣を果たした。彼もまた「婿養子」の一人だ。この他、中川秀直元自民党幹事長や、日本の侵略戦争について中国側に謝罪するよう働きかけた野田毅衆議議員もそうだ。芸能界や経済界でも少なくなく、著名な芸能人や女性企業家に「嫁ぐ」というニュースはよく聞かれる。

婿取り婚の家庭では、妻が法律上の世帯主となり、夫の財産の支配権を有し、夫の生活費や子女の養育費も一般的に女性側が管理することになり、女性側が「経済的地位を保証」されることになる。

自分の姓を捨てて「婿取り婚」が成立する現実的なメリットは「利益」だ。福島の物語に登場する日本人男性は、自分の姓を捨てて妻の姓にするという日本では「異常」とも見られる勇気ある行動をとったが、そこにはなんの利益もない。ただただ妻と同じ姓を名乗り、「家族らしい」日々を送りたかっただけなのだ。災害と離婚を経て、整った「家族」という存在を誰よりも渇望していたのかもしれない。「あなたの姓にする」。また一つプラスのエネルギーをもたらす話題が増えたのではないだろうか?(編集MI)

「人民網日本語版」2016年4月18日

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