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中英が400億ポンドの大型合意 ハードもソフトも
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· 2015-10-26 |
タグ: 中英;合意;経済 | 印刷 |
▽「サッカー対話」協力の可能性は大
ここ数年、両国はサッカーをめぐってさまざまな交流や協力を展開してきた。12年には中英キャンパスサッカープロジェクトが始動し、英国は中国の末端レベルのコーチを対象にトレーニングを実施し、13年にはスター選手ベッカム氏が「中国青少年サッカー発展・中国スーパーリーグ普及大使」に任命された。今年9月には両国は青少年サッカーの「明日のスター」計画の了解覚書に調印した。
英国にはサッカーで豊富な経験があり、これを積極的に活用するのはもちろんだが、過去2年間には中国も自国のサッカーを振り返って問題点を探し、国内サッカー産業の改革と発展を進めてきた。今年3月17日には国務院弁公庁がサッカー界で長らく期待されてきた「中国サッカー改革総合プラン」を発表し、サッカー発展のホップ・ステップ・ジャンプ式総合目標の設定、サッカー協会の体制改革、リーグ戦改革など一連の内容をうち出すとともに、サッカー協会と国家体育総局とを分離する、サッカーのプロ化や市場化に向けた発展を促進するなどの方針が明確にされた。
▽主役はやはり原発協力
文化・スポーツ分野の協力にはたくさんの注目点があるが、400億ポンドの大型合意の主役はやはり原発やエネルギーなどの「ハード」面のプロジェクトだ。ヒンクリー・ポイントC原子力発電所プロジェクトは習主席の今回の訪英で必ず取り上げられるテーマであり、社会各界から広く注目を集めてきた。これまでに中国広核集団が60億ポンド(約1兆1148億円)を投入して、同原発の株式の3分の1を取得することが決まっている。これは中国初の西側原子力エネルギー関連施設への大型投資となる。また同集団はロンドン東部にあるブラッドウェル原子力発電所の株式の3分の2を取得し、同原発に中国が設計した原子炉を建設する計画だ。
石油をめぐる協力では、BPを含む英国石油企業が中国側と総額120億ポンド(約2兆2297億円)を超える石油・天然協力合意に調印した。また両国は自動車分野でもさまざまな協力を展開している。たとえばアストンマーチンと北京信中利投資株式有限公司が5千万ポンド(約92億9082万円)の合意に調印し、傘下の電気スポーツカーの発展をはかることにした。吉利汽車は汚染物質を排出しない「ブラックキャブ」の開発に5千万ポンドを追加投資した。
奇瑞汽車とともに合弁会社を経営する英国自動車メーカーのジャガーランドローバーも、中国にアルミ合金製車両の工場建設に投資する計画を明らかにした。
エネルギーや自動車といった「ハードパワー」分野の協力が予想より好調だっただけでなく、今回調印された約150件の合意を見渡すと、中国と英国の文化やスポーツなどの「ソフト」分野での協力も徐々に深まっていることがわかる。分析によると、金額の点ではスポーツ・文化分野の協力はいずれも大きなプロジェクトとは言えないが、両国が将来、こうした分野での協力をさらに推し進めていくのは、必然であり必要とされることだ。文化・スポーツは両国関係にまた一つ新たな架け橋を提供することになるという。(編集KS)
「人民網日本語版」2015年10月26日
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