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中国社会の政治観を反映する映画『建党偉業』

 

『建党偉業』北米上映用ポスター

映画『建党偉業』が15日に封切られる。これは中国共産党建党90周年慶祝活動が高まりを迎えていることを示すものかもしれない。人気俳優が数多く出演し、最も代表性を備えた国策映画と呼べることから、国産映画の興行記録を塗り替える可能性が高いとの予測もある。人民日報傘下の国際情報紙「環球時報」が伝えた。

ネット上では人気俳優が勢揃いしていることについて批判的な声も聞かれるが、人気俳優達が積極的に、意気込んで出演したのは事実であり、これは世界の映画史上異例のことだ。政権党の建党祝典に対する芸能界の積極的な協力は、政権党に対する社会全体の姿勢の縮図である。それは政権党の「力」の顕示に止まらず、それ以上に中共が中国にもたらしたチャンスと変化に対する中国社会のプラス評価、中共の指導した中国革命と国家建設の全体的業績に対する中国社会の肯定と賛同の反映である。

現在中国の世論では批判が流行しているが、天安門広場では国旗掲揚を見学する観光客が毎朝大勢おり、『亮剣』『潜伏』のような革命映画・ドラマが人気を博している。世論の多元化は社会イデオロギーを再編するのではなく、中国人の思想の内容およびその発揮の場を広げた。中国の一般庶民は政権党が先導する国家の路線を、積極的に受け止め、かなり高い信頼を寄せている。

中国共産党が誕生した1921年7月1日が、中国現代史における最も記念すべき日の1つであることは間違いない。中共90年の歩みを振り返り、展示することは、中華民族の近代の運命を再認識することであり、この大国の歴史の盛衰に対する有益な解読でもある。中国の台頭という今日の現実によっても、当時の歴史の重みはより増している。

中国共産党は中国近現代史上最も暗黒の時期に誕生した。その成就は中華民族の復興と共にあり、その勇ましい実践は国家に光明をもたらし、その過ちはかつてこの国に不幸をもたらしもした。犯すべき過ちなど1つもない。だが過ちを修正する勇気を持ち、数十年の時間を費やしてついに中国を今日の光栄ある地位に引き上げ、中華民族の復興という夢を後戻りしない現実へと変えたという、この確かな業績によって、中共は中国社会の尊敬を博し、世界を感嘆させているのだ。

中国の成功によって「紅色文化」が流行しているが、これは「文革」時の極左文化とは異なる。紅色文化に当局の誘導という側面が皆無とは言えないが、紅色文化は市場に根を下ろし、自ら成長する力を備えている。中国の革命と建設は非常にドラマチックであり、文芸創作に陳腐な構想を打破する尽きせぬ素材を提供する。国家の過去に対する中国社会の満足度、そして未来に対する楽観度は、紅色文化の未来を予兆するものだ。

国家の不断の進歩と開放下における中国人の政治的自信の高まりに伴い、紅色文化はさらに自信をもって深まり、その内容はより豊かになり、歴史の解釈に対する度量も大きくなる。中国では政治文化タブーが減少し続けている。また、1つ1つのタブーの打破は国の路線の否定ではなく、中国政治がたゆまず豊かになり、弾力性を増す過程なのである。

中国共産党は数億の中国人を指導して、天地をも驚かせ、鬼神をも泣かせる革命を実現した。続けてさらに壮大な使命に取りかかり、世界最大の人口を持つ国を富強と現代化へと導いている。中国の事業は国境を越え、21世紀における人類の発展の最大の核心となる。この過程でどのような不慮の出来事や避けがたい苦難があろうとも、これらの境遇が中国人の未来の精神世界の基本線を刻むのである。(編集NA)

「人民網日本語版」2011年6月16日

 

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