本誌記者 蘭辛珍
6月から中国は電力使用のピークに入る。国家電網公司が5月23日に行ったテレビ電話会議で、国家電力監督管理委員会の譚栄堯総監は、ピーク時に全国で不足する電力は最大3000万キロワット前後に達する見込みだと述べた。この不足電力はこれまで最も電力不足が深刻だった2004年を超える。2004年夏、80%の省・市が電力不足により電力供給制限に追い込まれた。
国家電網公司の帥軍慶副総経理は、もし発電用石炭の需給矛盾がさらに悪化し、現在の干ばつ状況が引き続き水力発電に影響し、異常高温気象が続いた場合、電力不足は4000万キロワット前後まで拡大するだろう、と語る。
過去5年間で、中国は発電設備容量を4億4500万キロワット新設したが、現状から見て、電力が逼迫している局面を緩和できていない。
華北省滄州黄驊港の発電用石炭輸送現場(溥新春撮影)
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